明治学院大学教授原武史さんのゼミ旅行に同行して、三陸沿岸を駆け足でまわってきました。原ゼミ13人の学生(女性11人、男性2人)に新聞社、出版社など記者・編集者9人が便乗参加、久慈から気仙沼まで1泊2日という強行軍のバスツアーでした。
午前中に盛岡駅に集合した一行は、日本屈指の閑散路線JR山田線の快速「リアス」で宮古へ。三陸鉄道北リアス線の列車に乗り換え、通常運転よりかなり遅い速度で走る気動車で小本へ。駅前で待つバスに乗り込んで、バスツアーがスタート。まず島越駅へ向かいました。
今回は自社メディアの宣伝をさせていただきます。小社には「@バンチ」という月刊コミック誌があります。来月10月から三陸鉄道を題材とした連載が始まります。「東日本大震災の記録」マンガ版ということになります。予告編では「マンガ版は三陸鉄道にスポットライトを当て、未曾有の災害に立ち向かう人間たちの熱いドラマを描く」と謳っております。本誌には「ドキュメント 乗客の証言」のページでタイトル通り地震発生時三陸鉄道の列車に乗っていた乗客の証言を掲載しておりますが、マンガでは乗客はもちろんのこと、乗務員をはじめ三陸鉄道の人たちが「あの時」何を考え、どう行動したのかをドキュメントドラマとして描こうという構想です。
9月21日発売の「@バンチ」11月号では、その予告編が掲載されています。その一部をここに紹介させていただきます。
3月11日の地震から間もなく、義捐金の募集が全世界で始まりました。津波の映像が世界の人々に「何かしないといられない」という気持ちを起こさせたのでしょう。私も「何かしなきゃ」と思ったひとりです。できれば鉄道ファンとして、鉄道の復興に貢献できることがないか。そう思っていたところに原武史さんから電話があり、「三陸鉄道の切符を買おうと思うんですよ」と言う。なるほど、切符を買えば確実に三陸鉄道の収入になる。何枚買うつもりなのかその時は聞きそびれてしまった。
今回の取材でお世話になっている三陸鉄道冨手淳氏から提供していただいた3枚の写真を紹介する。1枚目は島越駅のホーム。左手が海。海側に駅舎があり、駅舎裏から高架をくぐる階段でホームに上がるようになっていた。
三陸鉄道北リアス線は宮古と久慈を結ぶ71kmの第3セクター鉄道。国鉄宮古線(宮古~田老)と久慈線(久慈~普代)を引き継ぎ、1984年(昭和59年)に田老~普代を新線開業して、三陸鉄道北リアス線となった。