地図と写真で語り継ぐ「大震災と鉄道」

 日本鉄道旅行地図帳「東日本大震災の記録」が8月24日(水)発売になります。これまでこのブログで取材記と写真を公開してまいりましたが、いよいよ「地図帳」が全国の書店で発売になります。その内容をいくつかご紹介いたします。


 鉄道震災地図

 まず基本となるのが地図。これは「日本鉄道旅行地図帳」2号東北と3号関東1の地図をもとに、「鉄道震災地図」として改装したものです。震度、津波浸水域、津波高など基本情報が地図上にわかりやすく表示されています。主な改装点は、下図の6つです。

(1)地震発生時の列車の停止位置がわかる
3月11日14時46分地震発生時に列車はどこに停まったか。地図に列車番号と運転区間を吹き出しで表示。さらに詳細情報がある列車は赤丸とそのページ数を表示。

(2)津波で大破、消失した駅がわかる
JRだけでも23駅が大破・消失。その他三陸鉄道島越駅などを明示。

(3)不通区間がわかる(8月8日現在)
8月8日現在の不通区間、JR328.6Km、私鉄第3セクター83.5Kmを青線で表示

(4)各市町村の震度がわかる
震度を色分けして見やすく表示。3月12日の長野県中部地震も一部表示

(5)津波浸水域がわかる
国土地理院が発表した津波の浸水域を赤い網掛けで表示

(6)津波高がわかる
東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループによる膨大な調査結果から鉄道施設に近い場所をピックアップ


<投稿日:2011年08月18日>
Trackback



ShinchoLive!







ページの先頭へ戻る