ブログ仙石線(1)ドキュメント乗客の証言
3月11日の地震発生後、JR東日本は午後10時20分に、仙石線野蒜~東名を走行中の普通列車1本と連絡がとれていないと発表した。その後、発表時間は不明だが、午後10時半現在として、野蒜駅付近を走っていた列車4両がL字形に脱線した状態で発見され、乗客の安否は不明と発表した。地震直後の混乱の様子が伝わって来る報道である。
地震発生時、野蒜付近には2つ列車が走行中だった。あおば通に向かっていたのが石巻発普通1426S列車、石巻に向かっていたのがあおば通発快速3353S列車。どちらも野蒜14時46分発だった。
あおば通行きは東名方向に約700mのところで停車。乗務員の誘導で線路の山側にある野蒜小学校に避難した。本誌p28「ドキュメント乗客の証言」の鈴木幸子さんの証言では、避難誘導に特に混乱した様子はなかったようだ。証言全文は本誌をご覧いただきたい。
津波は海岸から約1kmのところにある野蒜小学校を襲った。体育館に避難していた人々で亡くなられた方もいた。避難誘導した女性運転士も体育館にいて、彼女はバスケットボードに掴まって助かったという。「ドキュメント鉄道員の証言」も伝えたかった。
外観は残ったが、内部はぐちゃぐちゃになった野蒜駅駅舎 撮影/編集部 4月30日
野蒜駅発車後、停止しした場所で津波を受けて脱線した 撮影/後藤一蔵氏 4月2日
津波で激しく破壊された野蒜駅周辺 撮影/編集部 4月30日
仙石線
<投稿日:2011年10月06日>
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