石巻線 女川の衝撃
原武史さんが「絶景」と強く推薦していた万石浦を見に行ったのは、2009(平成21)年6月だった。石巻線沢田付近から浦宿まで、万石浦の静かな水の風景を堪能し、浦宿で降りて「撮り鉄」も楽しんだ。その足で女川まで行った。どん詰まりの終着駅には、鉄道ファンを惹きつける魔物が住んでいる。
大震災の数日後、新聞に載った女川の写真を見て、戦慄した。駅に停車していた列車の1両が丘の中腹にある墓の上に横たわっていたのだ。駅施設はホームを残してほぼ消滅し、ホーム横で温泉施設の休憩所として使用されていたキハ40も、駅から数百メートル離れたところに無惨な姿で横転していた。
こぢんまりとした駅舎が女川の玄関口だった 撮影/編集部 2009(平成21)年6月6日
駅舎も隣の温泉施設もなくなった 撮影/編集部 9月16日
駅の隣にあった温泉施設「ゆぽっぽ」の休憩所として「第2の人生」を送っていたキハ40。
種別幕は「鈍足」となっている 撮影/編集部 2009(平成21)年6月6日
駅から数百メートル山の方へ流され、変わり果てた姿に 撮影/編集部 4月30日
列車が到着し、しばらく停車後また戻って行く。ひっそりとした日常が続いていた終着駅 撮影/編集部 2009(平成21)年6月6日
上の写真とほぼ同じ位置から撮影。この激変に息をのむ 撮影/編集部 9月16日
【関連動画】
休憩室に使われていた気動車が津波被害に 女川町(YouTube日本鉄道旅行地
図帳チャンネル)
石巻線
<投稿日:2011年09月29日>
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