大船渡線(7)河口から約3キロ上流でも倒壊した気仙川橋梁
陸前高田の一駅気仙沼寄りにあるのが竹駒。陸前高田から2.9km。ほぼ気仙川に沿っている。小さな待合室はかろうじて残っているが、中は瓦礫が入り込んでぐちゃぐちゃだった。今回の地震津波で全壊、半壊した駅の中でも、もっとも海から離れているのではないか。気仙川が広田湾にそそぐ河口からも約3km、津波はこの竹駒駅だけではなく、周辺の家屋を押し流しながら、さらに上流の気仙川橋梁までも押し流した。
この周辺は明治や昭和の大津波でも被害が出ていないところだという。この橋の先、陸前矢作方も築堤が崩れ、線路が流されていた。陸前矢作は昭和8年2月15日の開業。昭和三陸大津波は3月3日のこと。この駅が救援物資などを集める前線基地となった。
駅舎兼待合室は屋根がなくなり、瓦礫が室内を埋め尽くした 撮影/編集部 5月3日
駅横の家屋も2階まで浸水した様子 撮影/編集部 5月3日
丘の間から陸前高田の市街地が見え、その向こうが海。撮影/編集部 5月3日
気仙川に架かる気仙川橋梁。河口から3km以上もある 撮影/編集部 5月3日
橋からさらに奥の陸前矢作方面も築堤が壊れ、線路が流失していた 撮影/編集部 5月3日
大船渡線
<投稿日:2011年08月11日>
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