大船渡には3つの鉄道がある。ＪＲは大船渡線で大船渡駅は町の中心地にあるが、終点は盛駅。この盛で接続しているのが、三陸鉄道南リアス線と岩手開発鉄道だ。南リアス線の盛～吉浜は、昭和59年まで国鉄盛線だった。盛から一つ目の駅が陸前赤崎。駅の標高が12.7ｍで被害は軽微だったが、1枚目の写真のように、ホームから見える赤崎地区の様子は息をのむ。
　岩手開発鉄道は貨物専業。平成4年までは盛～岩手石橋で旅客営業をしていた。地震の日は運休日で列車の運用がなく、機関車は車庫にあって被災を免れたが、盛に留置中の貨車は台車部分が冠水した。2枚目が盛駅構内の様子。右手に見える三陸鉄道の3両も台車が冠水して、廃車の可能性もあるという。


南リアス線陸前赤崎のホームから赤崎地区を望む　5月3日　撮影／編集部


岩手開発鉄道の貨車と三陸鉄道の車両。いずれも台車部分が冠水した　5月3日　撮影／編集部


岩手開発鉄道赤崎貨物駅　　5月3日　撮影／編集部


岩手開発鉄道の盛川に架かる橋梁付近　5月3日　撮影／編集部


岩手開発鉄道の盛川の橋梁。踏切警報機の姿は津波の凄さを物語る　5月3日　撮影／編集部