昨年11月にAmazon.co.jpで発表された「オールタイムベスト小説100」ってご存知ですか?
Amazonがサービスを開始した2000年から13年にわたる書籍の販売で蓄積した販売数、カスタマーレビューの評価をはじめとする各種データをもとに、これだけは読んでおきたい小説100作品を発表したものが公開されています。
この「オールタイムベスト小説100」の中には、夏目漱石の『こころ』や重松清『きみの友だち』、恩田陸『夜のピクニック』など、新潮文庫作品が40点も選ばれています。
今回は個性的な40点の作品の中から10点をご紹介します。多くの読者に愛されてきた新潮文庫作品をご覧ください。
杉本哲太&古田新太といえば、朝ドラ「あまちゃん」で濃すぎるキャラを演じた「じぇじぇじぇ」コンビ。その二人がエリート警察官僚に扮するドラマ「隠蔽捜査」が、1月13日(月)20時、TBSでスタートします!
原作は、今野敏の人気シリーズ。階級の上下や警察のメンツにはとらわれず「責任は俺がとる!」と信念を貫く東大卒の“変人”キャリア警察官僚・竜崎伸也(杉本)。そして、本音と建前を使い分け柔軟な対応で組織を動かす私大卒キャリア・伊丹俊太郎(古田)。「隠蔽捜査」は、この二人を軸に警察内の権力闘争や人間模様を「半沢直樹」ばりに浮き彫りにする異色の警察ミステリーです。ドラマもほぼ原作通りの設定ですが、実は一人だけ、原作には名前のない主要キャストが存在するんです。その人物とは……。
「ダ・ヴィンチ1月号」で「記憶に残った今年最良の1冊 BOOK OF THE YEAR 2013」のランキングが発表されました。
嬉しいことに新潮文庫から刊行されている「十二国記」シリーズ12年ぶりの新作『丕緒の鳥 十二国記』(小野不由美著)が小説ランキング部門で1位を受賞しました。
コミック部門では、アニメ化で2013年最も注目された作品の一つ諫山創さんの『進撃の巨人』(講談社少年マガジンKC)が1位を受賞しています。
「十二国記」シリーズは、神獣である麒麟が天意に従って王を選ぶ、十二の国を舞台にしたファンタジー小説。幸福な国を目指す王や民たちが繰り広げる壮大な物語です。『進撃の巨人』は、巨人に支配された世界で人類が戦いを挑む作品になっています。どちらも異世界を舞台にした作品であると同時に、様々な立場の人物の苦悩や葛藤を描いた作品になっています。
TVアニメシリーズが話題になった「魔法少女まどか☆マギカ」も劇場版([新編]叛逆の物語)では新世界での出来事を描いていて、公開から7週目に動員数130万人を突破し、宮崎駿監督の「風立ちぬ」などと並んで米アカデミー賞長編アニメーション部門への出品が決まっています。“じぇじぇじぇ”や“倍返し”を抜きにすれば、今年はハイ・ファンタジーも活躍した年ではないでしょうか。
異世界での出来事を通して、現実で見失っていた気持ちを取り戻すこともあれば、人間関係や仕事などの悩みを解消してくれたりするのがハイ・ファンタジーの魅力です。今年の年末年始は、トリップしてしまうほど壮大な世界観に浸って、自分を見つめ直すことも含めて楽しんで戴ければと思います。
Yonda?Mailを読んで下さるみなさん。こんにちは。
今日、ご紹介するのは林宏樹さん『近大マグロの奇跡―完全養殖成功への32年―』です。
突然ですが、みなさんはマグロが好きですか? ……ですよね(笑)。濃厚な味わいの中トロのにぎり、さっぱりした赤身の「づけ」や、中落ちをこそげたネギトロ丼も美味しいものです。海のない山あいの旅館に行ってさえ、夕食のお膳にきちんとマグロのお刺身が並ぶこの国の不思議。マグロの鮮やかな赤色は、日本の食文化と日本人の食欲を深いところから支え、絶えず刺激しているようです。
この日本人の魂=マグロの水揚げ量が年々減っていることは、ニュースなどでご存じと思います。なかでもクロマグロは、「海のダイヤ」の別名をもつ最高級種。最近でも築地市場で、大間産クロマグロが一億円で落札! といった話題もありましたが、世界的な魚食ブームによる乱獲や気候変化が影響し、資源量は激減し価格も高騰しています。1992年に、自然動物を保護するワシントン条約の会議で、クロマグロを絶滅危惧種に指定しようという動きがあって以来、もうマグロは食べられないの? と大きな話題になりました。
Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
徳川家康は、実は関ヶ原の戦いで「暗殺」されていた! 担ぎ出されたのは名も無き影武者。だが、本物として生かされた「偽物」がやがて時代を動かし、264年続く徳川幕府の太平の世を作っていく……
隆慶一郎の傑作時代小説『影武者徳川家康』(新潮文庫刊)が、ついにドラマ化! テレビ東京開局50周年特別企画・新春ワイド時代劇として、2014年1月2日の午後6時から5時間にわたって放送されます。
影武者・世良田二郎三郎を演じる西田敏行のシリアスからコミカルまで変幻自在な演技はもちろん、家康の側室・お梶の方役の観月ありさ、二郎三郎を陰で支える武将・島左近役の高橋英樹ほか、山本耕史、及川光博、高橋光臣、谷村美月、内藤剛志、名取裕子……と、お正月らしい華やかなキャスティングも見どころです。
初春の放送も楽しみですが、まずは原作で、「隆慶一郎ワールド」にどっぷり浸かってみては、いかがでしょう?