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【日本ファンタジーノベル大賞2025決定発表】

小説新潮 2024年12月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2024/11/22

発売日 2024/11/22
JANコード 4910047011241
定価 1,000円(税込)
■目次
【日本ファンタジーノベル大賞2025決定発表】

◆大賞
明里桜良/宝蔵山誌(抄)
――市役所勤めの公務員。ご近所さんは天狗!? 現実にひそむファンタジー世界の扉が今開く

◆受賞の言葉

◆選評
恩田 陸 森見登美彦 ヤマザキマリ

【歴代受賞作家競作】
◆高丘哲次/諸葛孔明vsエイリアン
――斯界唯一無二の巨星、諸葛孔明。禁断の秘録が明かされる!

◆武石勝義/少女は薄暮に影を剥ぐ
――あいつさえいなくなれば。「影剥がし」を知った由紀は

「日本ファンタジーノベル大賞2026」募集要項
【特集】私にはSFが必要

◆須藤古都離/波の崩れた世界で僕らは
――ここは現実ではない。だから僕は好きな自分でいられる

◆坂崎かおる/ゴールデンステート
――悪友に唆され、僕は日系人のジョージと即興劇を演じることに。すると――

◆田中 空/戦車と少女
――偵察員は盲目の少女を家まで送り届けるため荒野を走る

◆間宮改衣/鵺の皮
――このたび私は二〇五〇年十二月二十五日に旅立つ予定です

【新連載】
◆酒井順子/ヒノエウマってどんな馬?
――一九六六年、出生数が激減したのはなぜ? 来たる令和の丙午に、女の足跡を辿ってきた著者が挑む!
【特選読み切り】
◆杉井 光/最期の一葉
――古本屋にやってくる不思議な客。なぜ毎年同じ日に――

◆君嶋彼方/ヴァンパイアの夜明け
――クリスマスの夜。僕らは確かに指と指を搦め合ったのに

【特別インタビュー】
◆李 琴峰+山内マリコ+柚木麻子/信じられる居場所をもう一度
――トランスジェンダーを含むLGBTQ+の差別根絶へ作家たちが込めた願いとは――
【『あの子とQ』スピンオフシリーズ完結】
◆万城目学/あの子とO 後編
――ピッツェリア育ちの双子が、助っ人外国人と向かうのは
【連載第二回】
◆角幡唯介/43歳頂点論
――二十代の若者にだけできる崇高な生き方。その源に何が
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆いしいひさいち/剽窃新潮
◆川上和人/鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない 最終回
◆くどうれいん/くどうのいどう
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆東村アキコ/おんな追分
◆ワクサカソウヘイ/現実クエスト攻略記
【バラエティコラム】
〈わたしの相棒〉篠原ゆき子
〈うれしい買い物〉池亀 彩
〈わたしの東京〉日野瑛太郎
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈仕事・人生〉吉田大助
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈ノンフィクション〉東えりか
【好評連載小説】
◆朝井まかて/少女時代
◆伊吹有喜/あかりの島
◆岩井圭也/沸点 最終回
◆桐野夏生/ダークネス
◆今野 敏/分水 隠蔽捜査11
◆中島京子/水は動かず芹の中 最終回
◆早見和真/ハンセイ
◆原田マハ/晴れの日の木馬たち
◆結城真一郎/ある夏の日のABC
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
第十二回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

小説と文学賞の素敵な関係

「この作品、この賞にふさわしいと思う?」。プロを顕彰する賞も含めて、ありとあらゆる文学賞の選考会できっと交わされる(であろう)この議論。先日選考が行われた日本ファンタジーノベル大賞も例外ではありません。その意味で、今回の受賞作『ほうぞうさん』は、正しく本賞の系譜に連なる作品でした。日本のどこにでもありそうな地方都市、その市役所で働く主人公は、代々実家がはたしてきた地域での役割を継ぐよう迫られます。戸惑う主人公のまわりに、いつのまにか天狗や動物たちが現れて――もしかしたらこんな場所がどこかにあるかもしれない、あってほしいと思わせる世界を淡々とした筆致で描き出し、初めて書いた小説と思えないほどの完成度です。受賞者の明里あかり桜良さくらさんの活躍を心から期待しています。
 短編では杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフを掲載。最注目の若手作家が結集したSF特集、酒井順子さんの新連載も必読です。

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

小説新潮

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