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【ミステリ特集】絡まる謎を解いて
阿津川辰海/くわがきあゆ/青本雪平/青波 杏/二礼 樹/京橋史織

小説新潮 2025年2月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2025/01/22

発売日 2025/01/22
JANコード 4910047010251
定価 1,000円(税込)
■目次
【ミステリ特集】絡まる謎を解いて

◆阿津川辰海/迷探偵・夢見灯の読書会 三階の窓
――リレー小説のアンカーとして、俺はこの謎を解けるか?

◆くわがきあゆ/龍ちゃんのセンター
――後藤は殺されるほどではなかった。だけど彼女は秘密を

◆青本雪平/エブリマン・エブリウェア
――楓の鍼灸院に通って三年。僕だけの密かな楽しみ、それは……

◆青波 杏/遠い海の記憶を探して
――老女が病棟で懐かしむ謎のスープ。看護学生のふたりは

◆二礼 樹/逸神
――白の天狗と褐色の孔雀――神々が綾なす人攫いの真相とは

◆京橋史織/霧に消えた献立帖
――里穂が出張料理に出向いた旅館で、秘伝のたれが忽然と

【特別企画】時代小説×ミステリ

◆貫井徳郎/救済
――切支丹が牢内で立て続けに死亡。同心の陣内が頼るのは

◆井上真偽/蓮華抄
――寄宿舎で催された歌留多とり。千嘉子の手に触れるのは

◆天羽 恵/真白き襦袢
――女郎のおゆうが見つけた土左衛門。身投げと思われたが

◆澤田瞳子/あの坂のむこうに
――長屋で兄と暮らすお紺。あのことだけは知られたくない
【『地図なき山』刊行記念対談】
◆東出昌大×角幡唯介/獲って、悩んで、生かされて
――都市を離れ、狩猟に没頭する俳優と探検家。日々感じている生きる喜び、そして葛藤とは
【新連載エッセイ】
◆山脇りこ/ソロソロ、ひとり 私のためのひとりじかん
――50代こそ、おひとりさま日和♪ 旅に趣味に駆け巡る人気料理家のソロ活ライフ
【特選読み切り】
◆中山祐次郎/ふたりの葬送 麻布中央病院外科
――末期癌の患者が剣崎に持ちかけた奇妙な依頼とは……
【連載第二回】
◆彬子女王×池辺 葵/赤と青のガウン
――オックスフォードに行く。それだけは決めていたけれど

◆あさのあつこ/シクヌノ
――蝦夷地を目指す艦船・開陽丸と信武に襲い掛かったのは――
【絶好調! 「しゃばけ」シリーズ】
◆畠中 恵/のろいがえし
――中国から来た蝦蟇仙人に、長崎屋が呪われちゃうって!?
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆いしいひさいち/剽窃新潮
◆角幡唯介/43歳頂点論
◆くどうれいん/くどうのいどう
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆酒井順子/ヒノエウマってどんな馬?
◆東村アキコ/おんな追分
◆ワクサカソウヘイ/現実クエスト攻略記 最終回
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈仕事・人生〉吉田大助
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈医療・介護〉杉江松恋
【好評連載小説】
◆朝井まかて/少女時代
◆伊吹有喜/あかりの島
◆今野 敏/分水 隠蔽捜査11
◆長浦 京/ソリスタ
◆早見和真/ハンセイ
◆結城真一郎/ある夏の日のABC
【バラエティコラム】
〈わたしの相棒〉伊藤亜和
〈そのとき(わたしの)歴史が動いた〉山口未桜
〈わたしの東京〉上條一輝
「日本ファンタジーノベル大賞2026」募集要項
第十二回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

俳優と冒険家が憧れる自然の中の暮しとは

 その山に入ったのは、冷たい雨の降る晩秋のことでした。角幡唯介さんの愛読者だという俳優の東出昌大さんが、自身の山小屋に角幡さんと取材陣を招いてくれたのです。最寄りの駅から車で数十分、初対面の二人は挨拶もそこそこに「何が獲れますか?」「主にシカですけど、いまはクマを狙っていて」と、いきなり狩猟の話に。東出さんお手製のアナグマのすき焼きとシカ刺しを頬張りながら、二人の話はさらに根源的な方向へ向かいます。日々の営みや冒険行動を作品に落とし込むことの面白さと戸惑い、都会生活への違和感、実際に歩き回った土地を自分で名づける面白さ――まるで十年来の親友のように胸襟を開きあう二人の姿、カラーページでご覧ください。
 特集はミステリ。阿津川辰海さんの人気シリーズのほか、特別企画として貫井徳郎さんや澤田瞳子さんによる時代ものも揃えました。新連載は山脇りこさん。中年女性のソロ活エッセイ、読めば元気が出ること間違いなしです。

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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