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清兵衛と瓢箪・網走まで

志賀直哉/著

605円(税込)

発売日:1968/09/17

  • 文庫

珠玉。翻訳不可能と言われる融通無碍な美しさを極めた名文を、どうぞ。

明治37年の「菜の花と小娘」から大正3年の「児を盗む話」まで、著者の作家的自我確立の営みの跡をたどる短編集第一集。瓢箪が好きでたまらない少年と、それをにがにがしく思う父や師との対立を描く初期短編の代表作「清兵衛と瓢箪」、自分の努力で正義を支えた人間が、そのために味わわなければならなかった物足りない感じを表現した「正義派」など全18編を収録する。

目次
菜の花と小娘
或る朝
網走まで
ある一頁
剃刀
彼と六つ上の女
濁った頭
老人

祖母の為に
母の死と新しい母
クローディアスの日記
正義派
鵠沼行
清兵衛と瓢箪
出来事
范の犯罪
児を盗む話
注解 遠藤祐
解説 高田瑞穂

書誌情報

読み仮名 セイベエトヒョウタンアバシリマデ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 368ページ
ISBN 978-4-10-103004-3
C-CODE 0193
整理番号 し-1-4
ジャンル 文芸作品
定価 605円

著者プロフィール

志賀直哉

シガ・ナオヤ

(1883-1971)宮城県石巻町生れ。学習院高等科を経て東京帝国大学文学部中退。在学中に武者小路実篤、里見弴、有島武郎、柳宗悦らと同人雑誌「白樺」を創刊。自我の絶対的な肯定を根本とする姿勢を貫き、父親との対立など実生活の問題を見据えた私小説や心境小説を多数発表。1949(昭和24)年、文化勲章受章。主な作品に『和解』『城の崎にて』『暗夜行路』など。

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