【創作特集】佐藤友哉「デンデラ」(620枚一挙掲載)
新潮 2009年1月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2008/12/06 |
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JANコード | 4910049010198 |
定価 | 特別定価1,047円(税込) |
生きるために守るのか?
生きるために迷うのか?
この世界の象徴としての
山奥の地――デンデラ。
・Nirvana Mini 極小彼岸/島田雅彦
・神岡宇宙素粒子研究施設見学/小川洋子
・顔文字考/平野啓一郎
・安部公房と別役実の板ばさみになって/岡田利規
解説/鈴木直子 特別寄稿/桐野夏生
・随想/蓮實重彦
・残夢整理/多田富雄
議論沸騰『日本語が亡びるとき』をめぐって。
切なさのゆくえ――ミランダ・ジュライ『いちばんここの人っぽいのはあなた』
・幸福の森(十三)/加賀乙彦
・母性のディストピア――ポスト戦後の想像力(三)/宇野常寛
・松浦理英子他『ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ』/池内 紀
・M・ンディアイ『心ふさがれて』/大辻 都
・堀江敏幸『未見坂』/谷崎由依
・G・ドゥルーズ『シネマ1』『シネマ2』/丹生谷貴志
・鴻巣友季子『カーヴの隅の本棚』/野崎 歓
・津野海太郎『おかしな時代 『ワンダーランド』と黒テントへの日々』/宮沢章夫
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。