夜露死苦現代詩2.0

ストリート生まれ、音楽を

最終回 こんなんでいいならくれてやるよ――レイト

レイト

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立ち読み(本誌記事より)

(文・都築響一)

「僕は二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい」と、ポール・ニザンが『アデン・アラビア』の最初の行を書いたのは1931年だった。それから80年間以上、この冒頭のワンフレーズが、どれだけの子どもたちの魂を揺さぶってきたのだろう。

レイト

「トイレ」を逆から読んだ名を持つラッパー。異形で異端の天才児。トラック・メイキングからイラストまで独りで手がける。2008年ファースト・アルバム『明日など来るな』、2010年ミニ・アルバム『さよなら昨日』リリース。
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  • セカンド・フル・アルバム制作中
都築響一(つづき・きょういち)
1956年、東京生まれ。現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で編集・執筆活動を続ける。93年、東京のリアルな居住空間を捉えた『TOKYO STYLE』を発表。96年には『ROADSIDE JAPAN』で第23回木村伊兵衛賞を受賞。『賃貸宇宙』『着倒れ方丈記』『バブルの肖像』『現代美術場外乱闘』『天国は水割りの味がする』など著作多数。今回の連載は、街角に隠れた言葉で日本の現在を映し出した『夜露死苦現代詩』(05年から06年にかけて『新潮』に連載)に続く形となる。
都築響一

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