最近、新潮新書『ハダカの北朝鮮』という本を読みました。著者は呉小元という人ですが、これは仮名です。脱北者で現在は韓国にお住まいだそうです。もともとは日本に住み、北朝鮮への帰国事業によって10代で帰国、朝鮮労働党傘下の貿易会社で働いたのち、韓国に対する工作活動中に亡命した、と著者紹介にあります。
今日は、同僚の編集した本を紹介します。昨年末、にわあつしさんの『東海道新幹線 運転席へようこそ』(新潮文庫)が刊行されました。にわさんは元新幹線の運転士で、退職後はライターとして鉄道や旅関連の雑誌やムックで執筆もされ、写真も撮っていらっしゃいます。
路面電車はとても気になる存在なのですが、あまり深入りはしていません。身近に路面電車が走っていないことも関係あるかもしれません。小学生の頃は横浜市内にも路面電車が走っていましたが、親しむほど近くにはなくて、その後も生活圏に路面電車がないまま、大人になってしまいました。
このブログでは何度も駅について触れてきました。本格的に興味を持ったのは、ごく最近のことかもしれません。『百駅停車』(小社刊)の取材のため、杉崎行恭さんと駅をめぐり、見どころやおもしろがり方を教えていただきました。
川島令三さんの『リニア中央新幹線のすべて』(廣済堂出版)を拝読しました。久しぶりに「川島節」を楽しみました。川島さんには仕事でお世話になっていますし、もともとかなりの量の著作を拝読しています。真剣に論じているところに、突然子供の妄想のような話を挟み込む面白さが川島さんにはあります。
タイトルに惹かれて「『座る』鉄道のサービス」(佐藤正樹著)を拝読しました。正直、本書に書かれている内容の本を編集したいとボンヤリ考えていたので、「あっ、出てしまった」と思いました。着席サービスの鉄道史は、書かれなければいけない重要なテーマのひとつです。
昨日に続き『日本地理大系 北海道・樺太編』に掲載されている鉄道系の写真を紹介します。その前に昨日ご紹介しました「新田ベニア工場」は「新田ベニヤ工場」の間違いでした。読者の方からご指摘をいただきました。ご愛読、ご指摘ありがとうございます。
『日本地理大系』というシリーズが昭和の初めに改造社から出版されています。私の手元にその「北海道・樺太編」があります。昭和5年2月20日発行、518ページでほとんどのページに写真または地図・図表が入っています。特に写真の多さは目を見張ります。