だいぶ以前に神保町の古書店で手に入れたものの、ほとんど見ることもなく自宅の壁に立てかけておいたのが、『日本の駅』(鉄道ジャーナル社)です。これが今やページをめくらない日はないほど、愛読する本になっています。毎日新しい発見があります。編集に携わる者として、こういう本を作ってみたい、と思わせる本です。昭和47年10月14日発行、つまり鉄道100周年を記念して刊行された写真集ということです。
『百駅停車』(小社刊)は相変わらずじわじわ売れています。この本の取材で筆者の杉﨑行恭さんと駅をめぐるうちに、その面白さに嵌まってしまいました。列車の撮影と違って、その場所に行けば駅はあるので、撮影には苦労はありません。しかし、何駅かを撮影しなければならないとき、夕方近くになってバタバタしはじめます。日が暮れるまでに撮り終えないと、と焦ります。
東日本大震災後、不通になっていた 石巻線は、石巻〜浦宿間が復旧しています。震災の年の9月に訪れたときは、路盤が沈下して水びだしになっていて、とても早期の復旧は無理だろうと思いました。終点の女川は嵩上げなどの工事があり、開通までにはまだ時間がかかるようです。
ようやく津軽海峡を渡る日が来ました。昨年末、試運転を始めて以来、半年近く北海道にとどまっていましたが、ついに青函トンネルをくぐります。地図は東北地方全域、路線・駅は東北本線仙台以北の60路線、665駅を公開します。
駅スタンプの嚆矢は、昭和6年の福井駅とこのブログで書きました。福井駅長考案のものだということです。では鉄道スタンプの起源となると、いったいいつのことになるのでしょうか。6月2日に「日光牛車鉄道」さんが青函航路のスタンプを投稿されています。これは昭和4年の「北海道樺太視察旅行」なるツアーの栞に押印された津軽丸のスタンプです。旅の記念にスタンプを押すという行為は、昭和6年以前からあったという証明ですね。
駅名に関する書籍は、これまで数え切れないほど出版されています。地名や姓名などとともに、いつの時代でも売れ筋であることがわかります。北海道の路線と駅について、簡潔にわかりやすく編集された書籍を最近手にしました。『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探求』(富士コンテム)というB5判の書籍です。平成16年の発行なので、10年近く前の刊行です。
『百駅停車』を編集してから、駅をめぐる旅に嵌まっています。著者の杉﨑行恭さんに誘われて、この週末、静岡鉄道の駅をめぐってきました。清水と静岡の市街地を結ぶ鉄道だけあって、杉﨑さんお好みの狭小駅が連なっていました。この鉄道はもともと静岡茶を運ぶために建設されたそうですが、今は沿線の足として日中6分間隔で電車が走っています。