朝吹真理子さんの初文庫が登場です。西村賢太さんの『苦役列車』とともに芥川賞を同時受賞した『きことわ』、いよいよ文庫刊行となりました。
文庫化を記念して、8月20日(火)には、ジュンク堂池袋本店にて漫画家・しりあがり寿さんとのトークショー「世界の理の『ほんとう』が顕れる瞬間を書く、ということ。」が開かれます!
小説家と漫画家。普段は交わることのない二人が織り成す「書く」ことにまつわる越境トーク。トークショーは、後日、動画にもアップされますので、みなさんお見逃しなきよう!
Yonda?Mailを読んでくださっている皆さん、こんにちは。
今回は、記念すべき第一回河合隼雄物語賞を受賞された西加奈子さんの最新の文庫『白いしるし』をご紹介します。
皆さんは「ああああああ。」と声に出して叫びたくなるような恋愛をしたことはありますか?
この物語の主人公、夏目は売れない絵を描いて暮らす32歳♀。人を好きになるたび思いっきりのめりこんで、手痛い失恋を重ねた結果、しばらく恋を遠ざけていました。
けれど、友人の瀬田に誘われて行った間島くんの個展で、彼の絵を見た瞬間、すこーんと心を持っていかれてしまいます。走り出した夏目は間島まっしぐら。少しずつ近づく二人の距離。
ところが夏目の恋には、大きな大きな障壁がありました。それは――
Yonda?Mailを読んでくださっている皆さん、こんにちは。
新潮文庫から、シリーズ累計60万部を超えた「最後の恋」シリーズにつづく、新たな恋愛アンソロジーが登場しました。
三浦しをんさん、原田マハさん、窪美澄さんといった、いまノリにノっている人気作家の渾身の作品。
そして「真夜中のパン屋さん」シリーズでブレイク中の大沼紀子さんをはじめ、瀧羽麻子さん、千早茜さんというフレッシュな才能を堪能出来る作品。
さらには、あの柴門ふみさんの書き下ろしマンガまで!
この『恋の聖地―そこは、最後の恋に出会う場所。―』には、読めばきっと恋がしたくなる、7つの素敵な物語がつめこまれています。だけど、この作品の読みどころは、それだけではないんです。
Yonda?Mailを読んでくださっている皆さま、こんにちは。
今日ご紹介するのは、イギリスの作家、いやストーリー・テラーであるジェフリー・アーチャーの壮大なサーガ『時のみぞ知る―クリフトン年代記 第1部―』です。
アーチャーといえばコン・ゲームの名作『百万ドルをとり返せ!』などのミステリ系の作品を思い浮かべる方も多いと思います。しかし、もうひとつ忘れてはならないのが、まったく異なる境遇の主人公二人の生涯を描いた『ケインとアベル』に代表されるような長編小説です。アーチャーはこのような小説をサーガとよんでおり、日本で言えば、大河ドラマのようなものです。熱心なアーチャー・ファンは、このサーガこそが彼の王道である、と断言する方も多いのです。そしてこの作品は、畢生の最高傑作と自信を持ってお勧めできます!
舞台は1920年代、イングランド南西部のブリストルという港町です。そこに労働者階級のクリフトン家と貴族のバリントン家という、普通なら階級の違いから交錯することのない両家が、なんとも奇妙な運命の巡り合わせで……。