Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
新潮社ホームページに「映画・テレビ・舞台化作品」をご紹介するページがあるのをご存知ですか? 今は「グスコーブドリの伝記」、「ぱいかじ南海作戦」、「トガニ―幼き瞳の告発―」など、近々公開される映画と、その原作本をご紹介しています。
もちろん近々だけでなく、もっと先の映像化情報も載っています。たとえば来年公開予定の亀梨和也さん主演「俺俺」、降旗康男監督の「少年H」等々。
新潮社の映像化作品のすべてをチェックできる「映画・テレビ・舞台化作品」ページ。映画が好き、本も好きという方なら、ブックマークに入れておいて損はありません!
Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
たとえば10年前のテレビと最新のテレビが同じ値段で売られていたら、皆さんはどちらを選びますか?
たぶんお尋ねするまでもなく、最新の製品を選びますよね。家電に限らず、商品の機能やデザインは日進月歩していますから。
では本の場合はどうでしょう。「昔の小説より今の小説の方が必ず優れている」とは言えません。あるいは「今のノンフィクションの方が、昔のものより真相を衝いている」とも言い切れません。むしろ時代を超え、多くの読者に吟味され残っていること自体、良作の証ではないでしょうか。
しかし、いざ書店で棚の前に立つと、平積みされた最新作と比べ、棚に並ぶ既刊本には手を伸ばしにくいのが現実です。タイトルと著者名だけで作品の良さは計りかねます。既刊本へ手を伸ばすには、何らかの「きっかけ」が必要ではないでしょうか。
ところが特定の既刊本が全国の書店から一斉になくなり、注文が殺到することがあるのです。そういうときに原因を調べると、テレビ番組でその本が取り上げられているケースが往々にしてあります。
果たしてどのような番組をきっかけに既刊本は再び注目を浴びるのか。新潮文庫の事例をご紹介したいと思います。
Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
去る5月15日、三島由紀夫賞と山本周五郎賞の受賞作品が決まりました。
三島賞受賞作は、青木淳悟さんの『私のいない高校』(講談社刊)、山本賞受賞作は、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(小社刊)です。
書評家の豊崎由美さんに「これまで読んだ中で、もっとも不可解な小説」と言わしめた『私のいない高校』。まさしくタイトル通り、作中のどこにも「私」はいません。それはただ主人公がいないというだけでなく、小説の中で物語を語る「私」がどこにもいないのです。
Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
第5回Yonda?アンケートに寄せられた意見の中で、「他の人がどうやって本を見つけているのか教えてほしい」とのご要望を、複数の方からいただきました。
たしかに、自分なりの情報源があったとしても、チャンネルが少ないとどうしてもマンネリ化してしまいます。本好きの人がどこで情報を仕入れているのか分かれば、「面白本」に当たる率も上がるかもしれません。
2月に実施した第3回Yonda?アンケートで、「参考にしているブログ名やネット書店、TwitterのURL、TV番組名」をお訊きしました。その回答から抽出したデータがこちらになります。
どうです、皆さんは全部ご存知でしたか?
Yonda?Mail購読者の皆さん。ゴールデン・ウィークは、満喫されましたでしょうか。東京では新緑が目映く、ハナミズキが満開です。これから見頃の花を愛で、思いのほか広い日本をたまにはじっくり旅してみるのもいいものです。そんな気持ちを誘う小説『ロスト・トレイン』(中村弦)をご紹介します。
「日本のどこかに、誰も知らない廃線跡がある。それを最初から最後までたどると、ある奇跡が起こる」。主人公の牧村は、奥多摩の廃線跡で出会った鉄道マニアの平間老人と、世代を超えて酒を酌み交わす仲になる。だが、吉祥寺の居酒屋〈ぷらっとほーむ〉で、まぼろしの廃線跡の話をしてほどなく、老人は消息を絶ってしまう。牧村は、彼を慕う〈テツ〉仲間の菜月と共に、その足跡を追って東北へと向かう。そこで、二人が見たものとは──。
2008年、『天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語―』で、「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞、デビューした中村弦さんの2作目となります。
この小説は、次々に違う貌を見せる不思議な物語です。あらすじにも記したとおり、鉄道マニアの25歳の若者と62歳の老人との出会いから始まる。〈テツ〉でなければ置いてきぼりを食らうのではないかと躊躇するが、さにあらず。オタクの琴線をくすぐるキーワードをちりばめながらも、世代を超えた人間同士の繋がりに進んでいく。