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新潮文庫メールマガジン アーカイブス



 ネットで爆発的なブームとなり、出版後は瞬く間にベストセラー、漫画・映画・テレビドラマ・舞台にもなったネット発の本といえば、『電車男』が有名です。その他に『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』もありますが、圧倒的に話題なったのは『電車男』でしょう。
 これらは「2ちゃんねる」という掲示板で話題になったのですが、最近はTwitter(ツイッター)やmixi(ミクシィ)で人気の投稿が書籍化されることも稀ではありません。

 今月の新潮文庫で発売された『それ、どこで覚えたの?』という本は、Twitterでつぶやかれたこどもたちの名場面をまとめた愛くるしい本です。例えば……

小学4年の息子が、「ぼくね、本当の無敵っていうのは敵がいないほど強いんじゃなくて、誰とでも仲良くなって、敵なんかいなくなることだと思うんだ」と話してくれた。子供にはいろんなことに気づかされる。(vega_nao)


娘(小1)に「人間の体は何で出来てると思う?」と聞かれ、「肉と血と骨じゃないの?」と言ったら、「あとひとつあるよ」と言われて、「あとひとつはなあに?」と聞いたら、「愛だよ」と言われ 頭を何かでブン殴られた思いなので寝ます。(torryo)


 など、心に鋭く突き刺さってくる名言や


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2013年04月22日   文庫セレクト


 Yonda?Mailを読んで下さるみなさん。こんにちは。

 今日、ご紹介するのは、星野智幸さんの小説『俺俺』です。
 本作は、第5回大江健三郎賞受賞作。そして本作を原作にした映画が、5月25日から全国ロードショー公開される話題作です(監督は「時効警察」で話題を集めた三木聡さん。そして主演は、KAT-TUNの亀梨和也さんです!)。

 ところで、『俺俺』というタイトルからイメージするのは、そう、オレオレ詐欺(いまは振り込め詐欺とも呼びますね(^^))ですね。電話で「俺、俺」と繰り返し、相手に身内と信じ込ませて、大金をだまし取る手口は、現在も大きな社会問題です。

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2013年04月10日   今月の1冊




 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。桜が早かった東京では、もう春真っ盛り。皆さんのお住まいの場所ではいかがでしょう。

 4月の新潮文庫は「春のYonda? Yonda?」と題して、全国の書店でフェアを展開中です。フェアの目印はこの超絶カワイイ帯と書店用POP。帯には画像の3種類だけではなく、全部で8種類のYonda?くんが用意されています。

 フェア対象の作品も、宮部みゆきさん、伊坂幸太郎さんなどビッグネームがずらり。書店でこの顔をみつけたら、ぜひ全ての帯を見比べてみてください。

(K・Y)




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2013年04月01日   お知らせ



 社会人一年目の新入社員にお薦めされるビジネス本の多くは、真面目に読んでいると途中で投げ出したくなるものばかり。“知っておくべきこと”“やるべきこと”“やらざるべきこと”の多さに辟易し、だんだんと自己嫌悪に陥る傾向が多い。これは、まだ経験したことのない悩みを先取りしているからで、ビジネス本は社会生活の中でぶち当たった悩みを解消するために使うのがもっとも効率がよい。

 今回の文庫セレクトでは、状況に合わせて読める実用書を取り上げました。
 とりわけ、山口瞳さんの『礼儀作法入門』は、祝儀袋の渡し方から酒の飲み方、ギャンブル、さらには女性との別れ方まで、あなたのピンチを救ってくれる一冊になっています。ビジネスマンにとって礼儀作法は基本ですが、マナーやエチケットに困ってしまい、インターネットに頼ってみたら余計に混乱したという方におすすめです。

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2013年03月21日   文庫セレクト


 切れ味鋭いトリック、幻想的なイメージ、心の深層を抉る人間ドラマ。
 道尾秀介さんの作品には、さまざまな魅力があります。このたび刊行された『月の恋人―Moon Lovers―』の最大の魅力は、ずばり、恋愛小説としての純度! フジテレビ系月9ドラマとのコラボ作品として話題になった本作を読めば、あなたの忘れかけていた(?)恋心が甦るかもしれませんよ。

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2013年03月11日   今月の1冊