新潮文庫年末年始のフェア「紅白本合戦」男性部門の第3位、また、「ダ・ヴィンチ」の「BOOK OF THE YEAR 2015」文庫ランキングの第3位にも選ばれた、朝井リョウさん『何者』が、映画になります! 監督・脚本は「愛の渦」で乱交パーティを描き話題を呼んだ三浦大輔さん。三浦さんには、『何者』の文庫解説もお書きいただいています。「ラスト、失敗しろ! 失敗しろ!」という、解説らしからぬ叫び、必読です……!
お待ちかね、しゃばけシリーズ第12弾『たぶんねこ』がいよいよ文庫として発売されました。
「しゃばけの文庫ができると、『ああ、もう年末なんだなあ』と思います」とは作者の畠中恵さんのお言葉。年末年始はこたつで「しゃばけ」の世界にどっぷりつかる、という皆さまも多いのではないでしょうか。
青い空、白い夏の雲。広々とした多摩川の風景の中で、一人の女子高生がこちらをまっすぐ見つめている――。書店に並んだその表紙イラストと、『もしドラ』の長いタイトル覚えていますか?
彼女の名は川島みなみ。たぶん、日本で一番有名な野球部の女子マネージャーです。都立程久保(ほどくぼ)高校野球部を「甲子園に連れていく」ことに決め、後輩の北条文乃(あやの)とともに経営学者ドラッカーの『マネジメント』の教えを実行し、弱小野球部に奇跡を起こした小説の中の主人公です。
この小説、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』は、現実の出版界でも奇跡のドラマを生みました。青春小説であると同時に、ドラッカーの組織論を物語で伝授するこの本は、幅広い層の読者を得て、瞬く間にミリオン・セラーとなり、さらに200万部を軽々超え(現在、今回の文庫化を合わせて累計280万部超)、コミック、映画、NHKアニメと多くの人々に愛され続けてきました。