愛子さまと悠仁さま―本家のプリンセスと分家のプリンス―
748円(税込)
発売日:2007/09/18
- 新書
- 電子書籍あり
こんなに違う! 皇室記者のメモ公開。
四一年ぶりの男児でも、ここまで違うものなのか。皇室にはどこよりも、生まれた家の違い、男女の差が歴然と存在していた――。名付け親、儀式の内容、ボディーガードの数、一家の予算、皇居を訪ねる際に通る門……。何から何まで、愛子さまと悠仁さまでははっきり異なる。その「立場の差」が意味するものとは何か。現役の宮内庁担当記者が、五歳違いのおふたりの成長から読み解く平成の皇室、その未来。
引用文献
参考文献
皇室関連年表
書誌情報
読み仮名 | アイコサマトヒサヒトサマホンケノプリンセストブンケノプリンス |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-610230-1 |
C-CODE | 0236 |
整理番号 | 230 |
ジャンル | 政治、歴史・地理 |
定価 | 748円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2011/12/28 |
蘊蓄倉庫
愛子さまと悠仁さまの間には、皇太子家と宮家という違いから来る「立場の差」がありました。愛子さまは宮内庁病院で生まれ、天皇陛下から名前を賜っています。悠仁さまは、民間の愛育病院で誕生、命名は父親の秋篠宮さま。年間予算も、約6,400万円と約1,500万円という開きがあります。おふたりの「違い」に焦点を当てると、皇室をより深く知ることができます。
担当編集者のひとこと
当然、あると思ったら
愛子さまのお名前が宮内庁から発表されたのは、生まれて7日目のことでした。毛筆で「御名 愛子」「御称号 敬宮」と書かれた大きな白紙をバックにして、記者会見が行われた様子をご記憶の方も多いでしょう。 悠仁さまが誕生したのは、その5年後。『愛子さまと悠仁さま』の著者、大島真生さんは皇室担当になったばかりでした。当然、悠仁さまの命名発表でも会見が行われ、翌日の朝刊用に同じような写真が撮れると思ったのです。しかし、大島さんの予想は外れました。宮内庁の担当者が簡単なレクチャーを開き、各社の担当記者に「悠仁さま」のお名前を書いたプリントを渡しただけだったのです。もちろん、写真は撮れません。命名の経緯についての説明はありましたが、何かが違うという思いが大島さんの胸に残りました。国民がこれだけの祝賀ムードに湧いているのに、この違いはどこから来ているのだろう。このときの思いが、この本が世に出るきっかけとなりました。
著者は日々の取材を続けるなかで同じ思いを何度も抱き、おふたりの間には想像を超える「立場の違い」があることに行き当たります。それは皇室での暮らしのどこに、どのような形で現れているのか。そして、どうしてそのような「差」が存在しているのか。本書をお読み頂くと、知っているようで知らない皇室の姿が、ぐっと鮮明に見えてきます。
2007/09/25
著者プロフィール
大島真生
オオシマ・マナブ
1968(昭和43)年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。産経新聞社に入社、東京本社社会部で2003年~2006年警視庁公安部・警備部担当を務める。宮内庁、司法、調査報道班の各キャップ等を経て大阪本社社会部次長。著書に『愛子さまと悠仁さま』。