ぐれる!
770円(税込)
発売日:2003/04/10
- 新書
- 電子書籍あり
理不尽を噛み締めて生きよ!
欺瞞に満ちた、この善良な市民社会がイヤだ。といって犯罪に走ることも、自殺することも、絶望することもできない──。そういう人は、「ぐれる」しかない。人生の理不尽さを噛み締めて、ぐれて生きていくしかないのだ! 悩める現代人のための新しい哲学の書。
目次
序章 ぐれて生きよう!
もうじき死んでしまう 真剣にぐれる
1章 「ぐれる」とは何か
「ぐれる」とは? 「かぶく」「すねる」「ひがむ」「ふてくされる」 「ぐれる」と「甘え」 ぐれるための条件 ぐれたオジサンとは? すさんで生きる
2章 ぐれる理由
ぐれる理由の五要素 愛がないとぐれるのか? 出口なし しかも、幸福そうなふりをしなければならない 犯罪をなす勇気がない 裁判官が万引きしても「ごく自然」である ぐれない理由
3章 さまざまなぐれ方
一 女のぐれ方
ブスの生き方 「ブス」という言葉 女が女を見る目 美少(青)年好み 坊さんでさえハンサムがいい ブスはどういう顔をして公共の場に出るべきか 女であること すさんだ女
二 男のぐれ方
男の子と女の子 男の子は戦わねばならない 近代社会の残酷さ 「男」を捨てることはできない だれもわかってくれない 駄目であることを自覚する 立派な親に対してぐれる
三 若者のぐれ方
催眠術にかからないようにする ストーカーの被害者も加害者である ませた子・すれた子・ひねた子 ぐれた子 「いい子」型のひきこもり 法学から哲学への転落 なるべく両親を困らせたい! ひきこもりにつける薬 両親もぐれてはどうだろう
四 中年のぐれ方
四十歳のころ 作家っていいなあ カネと名声 新しいことはもうできない ぐれる美学 肉体が醜くなる 「温かい家庭」はいらない
五 老人のぐれ方
もうじき死んでしまう 老醜 老いらくの恋 なぜ自爆テロに挑まないのか? 陰惨な老後
4章 神さまにぐれる
ぐれる理由・ぐれない理由 カインの末裔 (明確に)ぐれた作家たち 梶井と漱石 (あまり)ぐれていない作家たち ぐれたように見えてそうでもない作家たち ぐれていなさそうでぐれている作家たち 本来的にぐれる
終章 ぐれて死のう!
あとがき
書誌情報
読み仮名 | グレル |
---|---|
シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-610009-3 |
C-CODE | 0210 |
整理番号 | 9 |
ジャンル | 哲学・思想、倫理学・道徳、教育学、ビジネス・経済、教育・自己啓発、趣味・実用 |
定価 | 770円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2011/10/28 |
著者プロフィール
中島義道
ナカジマ・ヨシミチ
1946(昭和21)年福岡県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。哲学博士(ウィーン大学)。2009(平成21)年、電気通信大学教授を退官。著書に『ウィーン愛憎』『哲学の教科書』『〈対話〉のない社会』『孤独について』『人生を〈半分〉降りる』『私の嫌いな10の言葉』『働くことがイヤな人のための本』『続・ウィーン愛憎』『悪について』『狂人三歩手前』『人生に生きる価値はない』『人生、しょせん気晴らし』『差別感情の哲学』『ウィーン家族』『英語コンプレックスの正体』などがある。
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