料理は女の義務ですか
814円(税込)
発売日:2017/10/14
- 新書
- 電子書籍あり
なぜ私だけ? 「スープの底力」「料理がつなぐ絆」「女性の社会進出と食卓の変遷」……現代の台所事情を考える。
「昔から苦手」「とにかく時間がない」……それでも家族のために気力を奮い立たせて、毎日台所に立つ女性たち。一体、どうすれば料理への苦手意識を克服できるのか? その歴史をひもとき、「スープの底力」「楽しい保存食」「便利な常備菜」といった先人の豊かな知恵に今こそ学ぼう。女性の社会進出と現代の台所事情、「一汁一菜」より大切なこと、料理がつなぐ人間関係など、好きな人も苦手な人もあらためて考える料理論。
書誌情報
読み仮名 | リョウリハオンナノギムデスカ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-610736-8 |
C-CODE | 0277 |
整理番号 | 736 |
ジャンル | 女性と仕事 |
定価 | 814円 |
電子書籍 価格 | 814円 |
電子書籍 配信開始日 | 2017/10/20 |
薀蓄倉庫
「昭和飯」とは何か?
「昭和飯」というのは、女性の社会進出と現代の台所事情をレポートする新刊『料理は女の義務ですか』の著者・阿古真理さんの造語です。
1960~70年代の高度経済成長期、日々の献立に悩む主婦のため、テレビや雑誌といった料理メディアが盛んにそのレシピを伝えようとしたのが、この「昭和飯」。例えば、ハンバーグやロールキャベツ、ナポリタン、餃子、酢豚、チャーハン、レンコンのはさみ揚げ、肉詰めピーマンなど、今ではすっかりおなじみの家庭料理ばかりです。曰く、「新しい環境で新しい素材を使いこなせる流行の料理で、栄養豊かな食卓を整えるために昭和期に家庭に入った洋食、中華などの料理」を「昭和飯」と呼ぶのだそうです。この「昭和飯」が爆発的に普及した理由について、本書では分析しています。
掲載:2017年10月25日
著者プロフィール
阿古真理
アコ・マリ
1968(昭和43)年兵庫県生まれ。作家・生活史研究家。神戸女学院大学卒業。食や暮らし、女性の生き方などをテーマに執筆。著書に『昭和育ちのおいしい記憶』『昭和の洋食 平成のカフェ飯』『小林カツ代と栗原はるみ』『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか』等。