ザ・殺し文句
814円(税込)
発売日:2016/12/16
- 新書
- 電子書籍あり
「なぜあそこでもっと気の利いたことが言えなかったのか……」そんな貴方に贈る「武器としての殺し文句」教室!
あと一歩で説得できるはずが詰め切れなかった。思いもよらぬことを言われて上手に切り返せなかった。そんな経験をしたことは誰しもあるはず。「あの場面で、どうしてもっと気の利いたことが言えなかったのか」。この本は、そんな悔しさを味わったことがある「あなた」のために書かれました。実業家、プロ野球監督、政治家等の「殺し文句」を徹底解剖。その構造を理解し、血肉とすることで殺し文句の使い手となれる驚異の書。
部下への殺し文句集
顧客・得意先・取引先への殺し文句集
引用・参考文献等
書誌情報
読み仮名 | ザコロシモンク |
---|---|
シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-610695-8 |
C-CODE | 0236 |
整理番号 | 695 |
ジャンル | ビジネス実用 |
定価 | 814円 |
電子書籍 価格 | 814円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/12/23 |
蘊蓄倉庫
殺し文句の法則10カ条
『ザ・殺し文句』は、古今の殺し文句を徹底分析した1冊。著者は、解明した殺し文句の法則10カ条を披露しています。その(1)は、「あなただけを強調する」。
「この仕事を任せられるのはお前しかいない」
「私のことをきちんと見ていてくれるのは、部長だけです」
こんな風に言われたら、誰でも多少は心が動くのではないでしょうか。
これを上手に使ったのが、名監督として知られる野村克也氏。江夏豊投手に対して、リリーフ転向を勧める際に、こう言いました。
「リリーフでオレと一緒に革命を起こしてみないか? これができるのは、日本の球界にはお前だけだ。この道の先駆者になってほしい」
この「殺し文句」が奏功して、江夏投手はリリーフに転向し、大成功を収めるのです。
掲載:2016年12月22日
担当編集者のひとこと
武器としての殺し文句入門です
編集者になってからは、アポなしで人と会う機会はとても少なくなりました。またこちらと喧嘩するつもり満々の人と会う機会も極端に少なくなりました。
以前はあったのか。ありました。週刊誌記者をやっている時は、アポなしのほうが多く、また「やる気」満々の人ともよくお話ししました。
当然ですが、そういう局面での会話のほうが精神を消耗します。後悔も多くなります。
「もっとああいう風に言えばよかった……」
「どうして上手に切り返せなかったのか」
毎週のようにそんな風に感じていたものです。
あの頃、この『ザ・殺し文句』を読んでいたら、そういう後悔は少しは減らせたのではないか。そんな気がします。
もしも、あの頃の私のような気分をよく味わっている方がいらっしゃるならば、ぜひ一度この本を開いていただきたい、と思います。
2016/12/22
著者プロフィール
川上徹也
カワカミ・テツヤ
コピーライター。大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。「物語で売る」という手法を体系化。「ストーリーブランディング」という言葉を生み出したことでも知られる。著書に『物を売るバカ』『1行バカ売れ』など。