バカざんまい
836円(税込)
発売日:2016/09/16
- 新書
- 電子書籍あり
バカ殲滅、爽快感220%!!
バカ馬鹿ばか。結局、この世はバカで溢れている。「日本代表勝てる」と煽るメディア、「お騒がせ」を謝罪する芸能人、上から目線で地方を語る東京人、バーベキューを礼賛したがる若者――。ウェブを介して増殖し続ける奴らを、ネットニュース編集者が次々捕獲、鋭いツッコミで成敗していく。読後爽快感220%、ネットに脳が侵されていない賢明な読者に贈る、現代日本バカ見本帳。
深刻ぶる「識者」というバカ
教育改革を訴えるバカ
大麻に寛容なバカ
何だかいい子ぶるバカ
「世間をお騒がせして」と謝るバカ
下心をごまかすバカ
実質ノーコメントの言葉でごまかすバカ
毎週「偉人」を作り出すバカ
「弱者救済!」を売りにするバカ
何回も乾杯をさせるバカ
バーベキューを礼賛するバカ
「世の中の変化」にしか目が行かぬバカ
思い出を厚化粧するバカ
「世界遺産」に飛びつくバカ
「行列」を持ち上げるバカ
上から目線で地方を語るバカ
マナーを教わっていないバカ
集団仮装で騒ぐバカ
海外にも仮装バカ
浅い正義を語るバカ
大臣というバカ
スマホに時間を盗まれるバカ
ブログで私生活を切り売りするバカ
詐欺メールもどきを送るバカ
「お金じゃ買えないものがある」と言うバカ
ヤブ医者というバカ
お洒落に金を使うバカ
アル中というバカ
ビールにこだわりすぎるバカ
まずいラーメンを出すバカ
「年末年始は太るんだよね」と言うバカ
店員にいばるバカ
「好きを、仕事に」と言うバカ
松岡修造的ビジネス話法のバカ
変な芸名をつけるバカ
何でも野球に喩えるバカ
それでも野球に喩えるバカ
「ケースバイケース」と言うバカ
間に人をかませるバカ
暑さ対決PRをするバカ
「自分らしさ幻想」を持つバカ
サッカー中継に芸能人を使うバカ
「喝!」「あっぱれ!」のバカ
野球解説者というバカ
クールジャパンの恥ずかしさを知らぬバカ
五輪開幕前に危機を煽るバカ
外国人の反応を異常に気にするバカ
「日本すげー!」が大好きなバカ
黄色人種を軽視するバカ
「アメリカでは……」と言うバカ
英語抜きで「おもてなし」が成立すると思うバカ
「英語コンプレックス」過剰なバカ
余計な「おもてなし」バカ
過剰に「被害者」を訴えるバカ
浅慮な嫌中韓で盛り上がるバカ
書誌情報
読み仮名 | バカザンマイ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮新書 |
雑誌から生まれた本 | 週刊新潮から生まれた本 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-10-610683-5 |
C-CODE | 0236 |
整理番号 | 683 |
ジャンル | ノンフィクション |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/09/23 |
担当編集者のひとこと
バカ馬鹿ばか69連発!
ネットニュース編集者の中川淳一郎さんが、はびこるバカたちを斬りまくったのが9月新刊『バカざんまい』です。本書の面白さは、連続斬りがそのまま鋭い社会批評になっているところ。「深刻ぶる『識者』というバカ」「『世間をお騒がせして』と謝るバカ」「都知事選候補者というバカ」「バーベキューを礼賛するバカ」「側溝からスカートを覗くバカ」……。その一方、中川さんは「ビールにこだわりすぎるバカ」として自己批判してもいます。
かつて1日8リットルものビールを飲むほどだった中川さん、一時期は「中川淳一郎」と検索すれば「予測キーワード」に「ビール」「アル中」「泥酔」などが表示されていたそうです。さらに取材を受けるにあたっては自身がビールを飲む姿を撮影してもらうよう心がけ、いつの日かビールの仕事ができればいいな、という下心を抱いていたのだとか。メディアを巻き込みビール好きのイメージを醸成していったわけですが、これが間違いのもとに。「中川淳一郎=ビールにこだわる人」と思われて困った事態が次々出来、「美味しいビール」が飲めなくなってきたのです。続きはぜひ本書121頁からをお読みください。
炸裂する中川節にスカッとしつつも、時々身につまされてヒヤッともさせられる現代日本バカ見本帳、どうぞお楽しみください。
2016/09/23
イベント/書店情報
著者プロフィール
中川淳一郎
ナカガワ・ジュンイチロウ
1973(昭和48)年東京都生まれ。ネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者などを経て、2020年からは佐賀県唐津市在住。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『バカざんまい』『よくも言ってくれたよな』など。