スター・ウォーズ学
770円(税込)
発売日:2015/12/17
- 新書
- 電子書籍あり
「観る」だけではもったいない! 歴史、世界観、物語、登場人物、特撮、そして新作……マニアもビギナーも大満足の決定版! 奥深き〈サーガ〉の世界を徹底解説。
一九七七年、一本の映画が世界を変えた――。ルーカスが生んだ銀河叙事詩『スター・ウォーズ』は、従来のSF映画の概念を変え、社会現象にまでなった。その〈フォース〉は今も色褪せず、シリーズの新作は熱狂的な人気で迎えられている。この映画の何が凄いのか? なぜ伝説となったのか? 同じ年齢でこの映画に出会った二人が、〈サーガ〉のあらゆる謎を解き明かす。通も初心者も楽しめる入門書の決定版!
目次
プロローグ
Episode.1 「惑星大戦争」の予兆
アメリカでの大ヒット
SFブームの先駆け
日本のアンサー映画
商品が先にやってきた
SFブームの先駆け
日本のアンサー映画
商品が先にやってきた
Episode.2 「スター・ウォーズ」の出現
『スター・ウォーズ』はSFなのか
苦況に立たされたアメリカ映画
「アメリカン・ニューシネマ」の時代
エンターテインメント再生の決意
SF映画と時代の変化
プロデューサーとの出会い
二人の監督の賛否両論
大衆はその映画を待っていた
苦況に立たされたアメリカ映画
「アメリカン・ニューシネマ」の時代
エンターテインメント再生の決意
SF映画と時代の変化
プロデューサーとの出会い
二人の監督の賛否両論
大衆はその映画を待っていた
Episode.3 「創造主ルーカス」の渇望
現代のディズニーとして
『フラッシュ・ゴードン』の存在
車を愛したハイスクール時代
映画の才能と処女作
「自由」「逃走」「愛」の渇望
フランシス・コッポラとの出会い
『スター・ウォーズ』への布石
人間性と希望への舵切り
青春時代を切り取ったヒット作
自分なりの『地獄の黙示録』
神話としての『スター・ウォーズ』
史上最大のインディペンデント映画
『スター・ウォーズ』を構成するDNA
黒澤明へのオマージュ
『フラッシュ・ゴードン』の存在
車を愛したハイスクール時代
映画の才能と処女作
「自由」「逃走」「愛」の渇望
フランシス・コッポラとの出会い
『スター・ウォーズ』への布石
人間性と希望への舵切り
青春時代を切り取ったヒット作
自分なりの『地獄の黙示録』
神話としての『スター・ウォーズ』
史上最大のインディペンデント映画
『スター・ウォーズ』を構成するDNA
黒澤明へのオマージュ
Episode.4 「銀河のサーガ」の構造
ストーリーと公開順のねじれ
改変されるオリジナル
神話と英雄の法則
ミディ=クロリアンと「おとぎ話」性
帝国は何のためにあるのか
スピルバーグ映画との比較
三人の俳優が示すもの
父性なるもの母性なるもの
怯える主人公、許した主人公
全ての神話はディズニーに?
フォースを継承する「ヒロイン」
「カイロ・レン」の出自
改変されるオリジナル
神話と英雄の法則
ミディ=クロリアンと「おとぎ話」性
帝国は何のためにあるのか
スピルバーグ映画との比較
三人の俳優が示すもの
父性なるもの母性なるもの
怯える主人公、許した主人公
全ての神話はディズニーに?
フォースを継承する「ヒロイン」
「カイロ・レン」の出自
Episode.5 「デジタルシネマ」の革命
初めて目にしたビジュアルの衝撃
夢のある嘘と高度な撮影技術
小さな倉庫に建てられたILM
宇宙をリアルに見せるには
VFXとSFXの攻防
CGが目指すべき道
ピクサーとの分かれ道
実写映像用CGの模索
『ジュラシック・パーク』という革命
「新三部作」への着手
デジタルシネマ構想
「実物」と「老い」のスペシャルエフェクト
ルーカスは破壊者か救世主か
夢のある嘘と高度な撮影技術
小さな倉庫に建てられたILM
宇宙をリアルに見せるには
VFXとSFXの攻防
CGが目指すべき道
ピクサーとの分かれ道
実写映像用CGの模索
『ジュラシック・パーク』という革命
「新三部作」への着手
デジタルシネマ構想
「実物」と「老い」のスペシャルエフェクト
ルーカスは破壊者か救世主か
Episode.6 「帝国ディズニー」との融合
ディズニーによる買収
新作五本が毎年公開されるという衝撃
迷走したビジョン
ディズニーとルーカスの関係性
九部作構想はルーカスにあったか
ストーリーを紡ぐ三人の脚本家
監督J・J・エイブラムス
新作の三部作をどう呼ぶか
新作五本が毎年公開されるという衝撃
迷走したビジョン
ディズニーとルーカスの関係性
九部作構想はルーカスにあったか
ストーリーを紡ぐ三人の脚本家
監督J・J・エイブラムス
新作の三部作をどう呼ぶか
エピローグ
執筆分担箇所
主な参考文献
執筆分担箇所
主な参考文献
書誌情報
読み仮名 | スターウォーズガク |
---|---|
シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-610646-0 |
C-CODE | 0274 |
整理番号 | 646 |
ジャンル | 演劇・舞台、映画 |
定価 | 770円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2015/12/18 |
蘊蓄倉庫
スピルバーグだけが知っていた
『スター・ウォーズ』の最新作に世界中が熱狂しているが、1977年の第1作公開前にそのヒットを予測するものは少なかった。新潮新書『スター・ウォーズ学』にはこんなエピソードが紹介されている。
第1作完成直前、ジョージ・ルーカスは友人や関係者を招いて試写を行った。上映後、気まずい空気が流れ、皆一様に批難を口にし始める。このとき唯一この映画を評価したのが、まだ若手監督だったスティーブン・スピルバーグだった。彼はその場でこう言い切る。
「いや、1億ドルは儲かるんじゃないかな」
その言葉どおり第1作は記録的ヒットとなり、現在まで「伝説」は続いている。そしてそのヒットを見抜いたスピルバーグもまた、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『E.T.』、『ジュラシック・パーク』といった大ヒットを飛ばすこととなった。
『スター・ウォーズ』の最新作に世界中が熱狂しているが、1977年の第1作公開前にそのヒットを予測するものは少なかった。新潮新書『スター・ウォーズ学』にはこんなエピソードが紹介されている。
第1作完成直前、ジョージ・ルーカスは友人や関係者を招いて試写を行った。上映後、気まずい空気が流れ、皆一様に批難を口にし始める。このとき唯一この映画を評価したのが、まだ若手監督だったスティーブン・スピルバーグだった。彼はその場でこう言い切る。
「いや、1億ドルは儲かるんじゃないかな」
その言葉どおり第1作は記録的ヒットとなり、現在まで「伝説」は続いている。そしてそのヒットを見抜いたスピルバーグもまた、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『E.T.』、『ジュラシック・パーク』といった大ヒットを飛ばすこととなった。
掲載:2015年12月25日
著者プロフィール
清水節
シミズ・タカシ
1962(昭和37)年東京都生まれ。編集者、映画評論家、クリエイティブディレクター。映画関連の企画・編集・執筆などに携わる。
柴尾英令
シバオ・ヒデノリ
1962(昭和37)年福岡県生まれ。ゲームデザイナー、作家。「レナス」「レガイア伝説」シリーズなどの作成、演出に携わる。
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