ホーム > 書籍詳細:宇宙を動かす力は何か―日常から観る物理の話―

宇宙を動かす力は何か―日常から観る物理の話―

松浦壮/著

858円(税込)

発売日:2015/11/16

  • 新書
  • 電子書籍あり

複雑な世界をすっきり理解したい。「こんな授業が受けたかった!」数式一切なしの特別講座、開講!

物理イコール「公式と計算ばかりの面倒なアレ」と思ったら大間違い! 複雑な世の中をすっきり理解してシンプルに生きる知恵こそ物理の真髄だ。慶應大学で文系学生を教える若き素粒子物理学者が、数式を一切使わずに物理の魅力を語る。天動説は本当に間違いか? 宇宙に標準時は設定できる? 星々を動かす力とは? AKB48総選挙の話を読むうちに相対性理論まで分かってしまう、情熱と知の喜び溢れる特別講座!

目次
 はじめに

第1話 AKB48に潜む物理!?
話題は何でも良いのです/はじまりは素朴な疑問から/“人気”とは何だろう?/似た現象を知っている/ファン同士による「協力現象」/理に触れて広がる世界/無色化すると理がみえる
第2話 それでも地球は動いているか?
単純なものからはじめよう/地面とは何だろうか/信念から理解へ/月食が教えてくれること/「地球は特別」という感覚/星の世界を眺めると/天動説と地動説、どちらが正しい?/天動説は合理的/科学は案外やわらかい/「コペルニクス的転回」は結構ゆっくりだった/地に足をつけて泥臭く
第3話 「動いている」はどう決める?
フィギュアスケーターに問う/無意識に潜む「当たり前」の正体/「止まっている」はどう決める?/相対性原理/相対性原理から慣性の法則へ
第4話 君は「力」を見たか
それでもみんな動いている/科学者の優しさと“難しい言葉”/「力」は結構高度な概念/「動きにくさ」と「重さ」の違い/「質量」はかなり高度な概念/ 「銀の理」から「金の理」へ/ややこしい時は単位を使おう/加速度と質量と力の調和/「あの星まで物を投げてください」/あらゆる力を支配する理/重い人は強いのです
第5話 石ころが語る宇宙の理
親が子に伝える「じゅうりょく」/なぜニュートンが発見できたのか/再び、地球は特別ではない!/地の理から宇宙の理へ/ケプラーの勝因/弱いからこそ遠くを支配する/ふたつの天の川が交わる夜空
第6話 まだ見ぬ理
地図に載っていない山へ/複雑なものに潜む理/新しい理の予感/身体感覚の伝承/現代教育の方法/理解することと習得すること/「1+1」と「5+3」はどちらが難しい?/本当に伝えたいこと
第7話 未来の世界を何で観る?
「スケール」で変わる世界/見えないものを観るために/相対性理論の難しさを解体しよう/時間の正しい測り方/全宇宙情報ネットワーク/「宇宙標準時」を決めるには?/情報伝達の最大速度「Vmax」
第8話 光が導く時間と空間の新しい姿
危うし相対性原理!/「光あれ」/特殊相対性理論はたったこれだけ/動くと時間の進み方が変わる!?/寿命が延びる「ミュー粒子」の不思議/ 人工衛星内部の時間はどうなっているか/動くと長さも変わる!?/そして質量まで増える!?/質量はエネルギーの形の一つ/もしも光より速く動いたら/超光速通信は過去へ飛ぶ
第9話 ディズニーランドの魔法と重力
等速直線運動を超えて/慣性力は「見せかけの力」/宇宙船内はなぜ無重力なのか/「スター・ツアーズ」のトリック/重力もまたイリュージョン/地上での静止は「加速状態」/時間と空間と重力と/天動説、ここに復活!
 あとがき
参考文献

書誌情報

読み仮名 ウチュウヲウゴカスチカラハナニカニチジョウカラミルブツリノハナシ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-610643-9
C-CODE 0242
整理番号 643
ジャンル 物理学
定価 858円
電子書籍 価格 858円
電子書籍 配信開始日 2016/05/13

著者プロフィール

松浦壮

マツウラ・ソウ

1974(昭和49)年生まれ。京都大学で理学の博士号を取得後、素粒子物理学者として日本、デンマーク、ポーランドの研究機関を渡り歩く。2009年から慶應義塾大学商学部勤務、現在は准教授。研究の傍ら「文系学生」に物理学を講義。合気道四段。『宇宙を動かす力は何か―日常から観る物理の話―』が初の著書。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

松浦壮
登録
物理学
登録

書籍の分類