すごいインド―なぜグローバル人材が輩出するのか―
792円(税込)
発売日:2014/09/16
- 新書
- 電子書籍あり
・マイクロソフトCEO・ハーバード(ビジネススクール)学長・ドイツ銀行共同CEO……躍進する「人材大国」の秘密を徹底解明。
マイクロソフトCEO、ハーバードビジネススクール学長、ドイツ銀行共同CEOなど、世界的組織のトップにインド出身者が座るのはいまや珍しいことではない。世界屈指の「グローバル人材大国」は、どうして誕生したのか。「インド流」は何が優れているのか。同国最高のエリート大学IITを卒業し、日本での起業を選んだ天才コンサルタントが、いま最も注目されるこの国の「すごさ」を徹底解説。
書誌情報
読み仮名 | スゴイインドナゼグローバルジンザイガハイシュツスルノカ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-610585-2 |
C-CODE | 0225 |
整理番号 | 585 |
定価 | 792円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2015/03/20 |
蘊蓄倉庫
インドの田舎には、「7月1日生まれ」という人がやたらと多いそうです。なぜか。それは、インドの学校の新年度が7月1日に始まるからです。出生届を出す習慣がなく戸籍も整備されていないインドでは、生年月日の分からない人がたくさんいます。そうした人たちは、小学校入学に際し、6年前の7月1日に生まれたことにして学校に届けを出すわけです。
担当編集者のひとこと
すごいインド人が書いた本
2014年2月、マイクロソフトの新CEOに47歳のインド出身のアメリカ人、サトヤ・ナデラ氏が就任しました。ナデラ氏に限らず、近年、グローバルな組織のトップにインド出身者が就任する例が急増しています。ハーバードビジネススクール学長のニティン・ノーリア氏、ドイツ銀行共同CEOのアンシュ・ジェイン氏、アドビシステムズCEOのシャンタヌ・ナラヤン氏など、枚挙に暇がないほどです。また、世界ナンバーワンの鉄鋼メーカーにのし上がったアルセロール・ミッタルを率いるラクシュミ・ミッタル氏や、バイオテクノロジー企業「バイオコン」を率いる女性経営者、キラン・マズムダール・ショー氏のように、インドを拠点に世界的影響力を獲得した人たちも数多くいます。
インドはなぜ、かくも多くの人材を供給する国となったのか。なぜ「IT大国」「理系人材大国」と見なされるようになったのか。本書では、その理由をインド人コンサルタントが解き明かしています。
著者のサンジーヴ・スィンハ氏は、子供の頃は電気も水道もない家に暮らしていましたが、それが珍しくもないという貧しい地域だったインド北西部のラジャスターン州に、1973年に生まれました。ほとんど独学でインド最高の名門IIT(インド工科大学)に入学し、卒業後はインドの財閥系企業に就職。96年に人工知能の開発を手がける日本のベンチャー企業に転職し、以後18年は日本を拠点に活動を続けています。ドレスナー・クラインオートベンソン、ゴールドマンサックス、みずほ証券、UBSなどでの勤務を経て、2008年にコンサルタント会社「Sun and Sands Group」を創設。以来、日印を結ぶさまざまな活動を手がけています。
日印双方で分厚い人脈を築き、自身もインドの最高学府を出ているスィンハ氏は、近年のインド躍進の秘密を解き明かすのに最適の人物です。インドについて知りたい、と思ったら、まずは本書をご一読ください。
2014/09/25
著者プロフィール
サンジーヴ・スィンハ
Sanjeev Sinha
1973(昭和48)年インド・ラジャスターン州生まれ。IIT(インド工科大学)カンプール校で物理学修士課程を修了。人工知能の研究開発のために1996年に来日。証券会社数社での勤務の後、2008年にSun and Sands Groupを設立し、同社代表取締役社長に就任。