嘘の見抜き方
792円(税込)
発売日:2013/05/17
- 新書
- 電子書籍あり
▼「目を見て話せ」は逆効果。▼「つま先の方向」は正直だ。▼「イエス・ノー」で答えさせない。【26年の検事経験が生んだ「プロの技術」を初公開!】
プロはどこを見ているのか? 噓をどう崩すのか? 元東京地検特捜部検事がそのテクニックを徹底解説。「相手の目を見ず質問する」「噓を言わずにカマをかける」「イエス・ノーで答えさせない」などその手法は通説を覆すものばかり。噓がバレるフレーズ、暴けない噓の条件、誘導尋問のからくりなど、悪用厳禁の経験則も惜しみなく披露。伝説の詐欺師から大物政治家までを取り調べた、検事生活26年の集大成がここに!
書誌情報
読み仮名 | ウソノミヌキカタ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-610519-7 |
C-CODE | 0236 |
整理番号 | 519 |
ジャンル | 倫理学・道徳 |
定価 | 792円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2013/11/15 |
蘊蓄倉庫
目を見て話せば、嘘をついているかどうか分かる――よく聞く話ですが、本書の著者・若狭勝氏はこれを「誤解」だと言います。
「目を見て会話しても、嘘つきが動揺するのは一時だけ。相手はすぐにその状況に慣れてしまい、嘘の反応が出なくなる。嘘を見抜く時は、なるべく目を合わさないのが鉄則。そして核心をつく時にだけ、相手の表情を一瞬見て、その変化を観察するのです」
この他にも、「嘘を言わないでカマをかける方法」「オーバーアクションは正直者の証」など、通説・常識を覆すテクニックが満載! 理論が先行する心理学のそれと違い、きわめて具体的、実践的な一冊です。
担当編集者のひとこと
あの時この本があれば
かつて私が週刊誌の記者をしていた時のこと。ある事件の「犯人」と目されている人物に取材することになったのです。でも、いざ本人に真相を直撃すると、「そんな話聞いたこともない」「本当に全然関係ないんです!」「僕の目を見れば分かるでしょ」などと熱弁。その凄まじい迫力と表情に、「本当は犯人じゃないのかも……」と私は不安になってしまいました(確実な証拠を持っていたのに)。同席していた記者も「あれはやってないかもな」と言い出すほど。ところがその直後、彼はあえなく逮捕され、すっかり罪を認めてしまいました。
あぁ嘘に気づくのって本当に難しいな。簡単に騙されてしまうものだな。しみじみとそう思ったものです。
本書では、元検事の若狭勝氏が、「嘘の見抜き方」を丁寧に解説します。東京地検特捜部などで数多くの事件を扱った彼は、伝説の詐欺師から大物政治家や有名女優まで、数多くの「嘘つき」と日々対峙してきました。来る人来る人、みんなに嘘をつかれ、それを一つずつ見抜いて……そんな毎日を26年も送ってきたことで、嘘つき特有のセリフや仕草がわかるようになり、嘘を崩す方法が培われていったとのこと。特殊な職業ゆえに磨かれた「プロのテクニック」を惜しげも無く披露しています。あの時この本があればと悔やまれるばかりです。
2013/05/24
著者プロフィール
若狭勝
ワカサ・マサル
1956(昭和31)年生まれ。中央大学法学部卒業。司法試験合格後、検事に任官。以来、26年にわたり、東京地検特捜部副部長、横浜地検刑事部長、東京地検公安部長などを歴任。2009年に退官し弁護士に転身。ニュース番組等でコメンテーターとしても活躍。