凡人起業―「カリスマ経営者」は見習うな!―
748円(税込)
発売日:2009/06/17
- 新書
- 電子書籍あり
あの社長みたいに強引でKYにはなれない……。常識人のための実践的起業法。
あんな常識外れの父でも社長ができるなら、常識人の自分ならもっとうまくやれるはずだ──。貿易商の家に生まれ、自分で事業を興すことを夢見ていた著者は、起業を失敗した果てにようやく気付く。父が成功したのは「変人なのに」ではなく「変人だから」だったのだ、と。大企業のサラリーマン、中小企業の経営者、中小企業のサラリーマンを経て税理士になった著者が、実体験に基づいて記す「凡人のための起業入門」。
目次
序章 嫌がる社員を慰安旅行に連れて行く
社長は「ニブい」/社員全員で「社長、おはようございます!」/サラリーマンは「バランス」がキモ/社長は変人が普通/「三木谷さん」は参考にならない/「よこしまな独立心」でも起業はできる
第一章 「独立開業本」に、必要な情報はない
書かれているのは一般的なノウハウだけ/税務や法務はあとでいい!/会社設立のメリットとデメリット/給料は自ら管理せよ/配偶者の協力は期待するな/あまり役に立たない起業セミナー/狭い範囲の業界知識を/「ブランドへの恋」は危険/酒の席での脱サラ論議/異業種交流会は役に立つのか?/隣の芝生の本当の色/フランチャイズの2つの注意点
第二章 必要な情報へのたどり着き方
“風合い”は頭ではなく指先で感じる/理屈ではわからない部分の判断/収入は予測できない/中小企業で修業する/意識が変わると、違うものが見えてくる/「仕事をこなす」と「仕事を取ってくる」/変人社長は試行錯誤で情報収集/見知らぬ“仲間”を突然訪問する経営者/“ずれた感覚”を持っていない人はどうすべきか/「人まね」は有効な手段/岡目八目はない/情報は飛びついてでもキャッチせよ
第三章 「業界の不思議」を見極める
「口伝え」で語られること/ダブルフェースのキバタ?/滞留売掛金/「どちらまで?」「ちょっとそこまで」/塾では生徒はお客様/「バーコード頭」の不思議について考える
第四章 「経営」という言葉に酔うな!
「かっこいい言葉」に騙されない/「経営」に至るまでが大変/“経営”が必要となるポイント/与信管理と資金繰り/大企業で生じがちな非効率性/中小企業に大企業のシステムはいらない
第五章 税理士に経営指導を仰がない
税理士が語れるのは「結果論」だけ/自信満々で不確かな回答を繰り出す人々/スペシャリスト「過信」の構造/ダサくて安っぽい服なのに売れるわけ/ある税理士事務所の勘違い戦略/電器店店主からの相談
第六章 実際の社長さんはこんな人たち
早い! そしてニブい!/クリスチャン社長の意外な告白/一人でしゃべり続けたコンサルタント会社社長/「職人型」と「バイタリティ型」/船場の若旦那という「システム」/お菓子メーカー三代目の図太い神経/自信喪失してしまった、ぼんぼん経営者/トラックの運転手になった建材業の二代目/鶏後になるかもしれない/「サラリーマンになりたい」
終章 私の反省
貿易商人になりたかった/危険なサマーセーター/プライド高いが腰は低い?/自宅の芝は青くない/貿易商人にもっとも近づいた日々/空振りの日々/娘の誕生を機に再びサラリーマンに/私の失敗の理由
あとがき
書誌情報
読み仮名 | ボンジンキギョウカリスマケイエイシャハミナラウナ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-610319-3 |
C-CODE | 0234 |
整理番号 | 319 |
ジャンル | 経営学・キャリア・MBA |
定価 | 748円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/05/25 |