ニッポン最古巡礼
748円(税込)
発売日:2007/09/18
- 新書
- 電子書籍あり
鉄橋(東京深川/明治11年)、エレベーター(京都/大正15年)、郵便局舎(下関/明治33年)、舗装道路(長崎/文久3年)、コンクリート電柱(函館/大正12年)……。今すぐ行ける50ヵ所。【地図ガイド付】
電柱、ポストに味噌、油、ダムや道路に回転木馬――。美術、骨董的な価値とは無縁だけれど、風塵に耐えて生き残ってきたその来歴に、伝統と外国文化の出逢いと融合、この国の歩んできた道のりが垣間見える。先人たちが知恵と工夫をこらした大小様々の構造物から、道具、食、インフラ、信仰のかたちまで、暮らしに根づいた「最古」に往時の「最先端」をしのぶ。写真でたどるニッポンの小史五〇選。
目次
はじめに
一 暮らしのすがた
頼山陽、富岡鉄斎も通った【古書店】
室町時代の柱が残る【民家】
享保年間に建てられた【山小屋】
歌川広重が浮世絵に描いた【旅籠】
宮沢賢治が見つめた【サイロ】
「東洋一の水晶宮」と称えられた【温室】
御用絵師の技法を守る【絵馬屋】
室町時代の柱が残る【民家】
享保年間に建てられた【山小屋】
歌川広重が浮世絵に描いた【旅籠】
宮沢賢治が見つめた【サイロ】
「東洋一の水晶宮」と称えられた【温室】
御用絵師の技法を守る【絵馬屋】
二 持ちこまれた近代
クラーク博士が構想した【洋式農場】
辰野金吾が設計した【洋風駅舎】
日本海で対外通商の門戸となった【税関庁舎】
旧逓信省が粋を凝らした【郵便局舎】
南部火消の勇名を受け継ぐ【消防番屋】
見よう見まねで、擬洋風【小学校】
最初のゲストは明治天皇【洋式ホテル】
辰野金吾が設計した【洋風駅舎】
日本海で対外通商の門戸となった【税関庁舎】
旧逓信省が粋を凝らした【郵便局舎】
南部火消の勇名を受け継ぐ【消防番屋】
見よう見まねで、擬洋風【小学校】
最初のゲストは明治天皇【洋式ホテル】
三 信仰のかたち
平安時代の霊山信仰を物語る【石鳥居】
戊辰戦争が深く関わった【教会】
弥生時代の高床住居から発展した【大社造】
菅原道真が歌に詠み、耳を傾けた【梵鐘】
弘法大師が洞穴に刻んだ【磨崖仏】
富士の霊験を代替した【富士塚】
戊辰戦争が深く関わった【教会】
弥生時代の高床住居から発展した【大社造】
菅原道真が歌に詠み、耳を傾けた【梵鐘】
弘法大師が洞穴に刻んだ【磨崖仏】
富士の霊験を代替した【富士塚】
四 娯楽の広がり
ニシン長者が保存していた【足踏みオルガン】
欧米を流転し、練馬で回り続ける【回転木馬】
鉱山労働者の娯楽の場だった【芝居小屋】
戦時中は防空監視所になった【飛行塔】
「六甲山の開祖」が造った【ゴルフ場】
手動で投影する【プラネタリウム】
紀伊徳川侯が私財を投じた【パイプオルガン】
欧米を流転し、練馬で回り続ける【回転木馬】
鉱山労働者の娯楽の場だった【芝居小屋】
戦時中は防空監視所になった【飛行塔】
「六甲山の開祖」が造った【ゴルフ場】
手動で投影する【プラネタリウム】
紀伊徳川侯が私財を投じた【パイプオルガン】
五 水を活かす
干潮時に現れる鎌倉時代の築港跡【堤防】
ロイヤル・ネイビーの面影を残す【アーチ式ダム】
長州の名門校が造った【水練池】
グラバーが建設計画を練った【ドック】
パナマ運河に先立つ画期的技術【閘門式運河】
ロイヤル・ネイビーの面影を残す【アーチ式ダム】
長州の名門校が造った【水練池】
グラバーが建設計画を練った【ドック】
パナマ運河に先立つ画期的技術【閘門式運河】
六 いにしえの味
徳川慶喜、ペリー提督も飲んだ【薬味酒】
疫病除けの御霊会に由来する【菓子】
伊能忠敬も顧客だった【油屋】
宋への留学僧が伝えた味【味噌屋】
一子相伝の秘法を守る【ういろう】
疫病除けの御霊会に由来する【菓子】
伊能忠敬も顧客だった【油屋】
宋への留学僧が伝えた味【味噌屋】
一子相伝の秘法を守る【ういろう】
七 意外な原点
『日本書紀』に記された「燃える水」【油田跡】
“黄門様”が調査した草むらの石【石碑】
頼朝、信長、そして家康も使った【暦】
古代の天皇、貴族のリゾートだった【湯壺】
龍宮城の入り口と伝わる【井戸】
試行錯誤を繰り返した三鱗マーク【国産鉛筆】
“黄門様”が調査した草むらの石【石碑】
頼朝、信長、そして家康も使った【暦】
古代の天皇、貴族のリゾートだった【湯壺】
龍宮城の入り口と伝わる【井戸】
試行錯誤を繰り返した三鱗マーク【国産鉛筆】
八 インフラの発祥
グラバーの発想か、コールタールを敷いた【舗装道路】
「日出づる国」の威信をかけた【官道】
大震災にも耐え抜いた首都の土台【高架橋】
菊花紋章が刻まれた【鉄橋】
手動で開閉する古式【エレベーター】
商売繁盛の寺院に佇む【ポスト】
函館大火を耐えたオベリスク型【コンクリート電柱】
「日出づる国」の威信をかけた【官道】
大震災にも耐え抜いた首都の土台【高架橋】
菊花紋章が刻まれた【鉄橋】
手動で開閉する古式【エレベーター】
商売繁盛の寺院に佇む【ポスト】
函館大火を耐えたオベリスク型【コンクリート電柱】
コラム
*“無欲なこだわり”
*認定作業のややこしさ
*水戸御老公の「日本最古の靴下」
*四百年前の梅干し二粒
*家康と独眼竜政宗が重宝した鉛筆
*「現存最古」韮山反射炉を作った異才
*英国商人グラバーと自殺した長男・富三郎
*“無欲なこだわり”
*認定作業のややこしさ
*水戸御老公の「日本最古の靴下」
*四百年前の梅干し二粒
*家康と独眼竜政宗が重宝した鉛筆
*「現存最古」韮山反射炉を作った異才
*英国商人グラバーと自殺した長男・富三郎
書誌情報
読み仮名 | ニッポンサイコジュンレイ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-610231-8 |
C-CODE | 0226 |
整理番号 | 231 |
ジャンル | 日本史 |
定価 | 748円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/04/27 |
蘊蓄倉庫
最古の靴下
歴史への探究心に溢れ、無類の新し物好きでもあった水戸光圀。その黄門様が愛用していた「日本最古の靴下」が、東京国立博物館で開催予定の『大徳川展』(10月10日~12月2日)で展示されるそうです。『ニッポン最古巡礼』のコラムでも紹介している「靴下」の他にも、徳川御三家に伝わる華やかな衣装具足の数々を見ることができます。風化しやすく傷みやすい繊維ものは普段は原則非公開のため、現物を見る貴重な機会です。
歴史への探究心に溢れ、無類の新し物好きでもあった水戸光圀。その黄門様が愛用していた「日本最古の靴下」が、東京国立博物館で開催予定の『大徳川展』(10月10日~12月2日)で展示されるそうです。『ニッポン最古巡礼』のコラムでも紹介している「靴下」の他にも、徳川御三家に伝わる華やかな衣装具足の数々を見ることができます。風化しやすく傷みやすい繊維ものは普段は原則非公開のため、現物を見る貴重な機会です。
掲載:2007年9月25日
著者プロフィール
高田京子
タカダ・キョウコ
1960(昭和35)年神奈川県生れ。早大卒。旅行ライター。著書に『ある日突然、お遍路さん―四国八十八ヵ所めぐり―』『台湾温泉天国』。
清澤謙一
キヨサワ・ケンイチ
1953(昭和28)年東京都生れ。武蔵野美大卒。紀行写真家。旅行誌を中心に、国内外でホテルやリゾート地、歴史遺産などを撮影。
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