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蜷川幸雄の仕事

蜷川幸雄/著 、山口宏子/著 、他

1,980円(税込)

発売日:2015/12/22

  • 書籍

演劇界の巨星、80年の軌跡。“世界のニナガワ”の全貌がここに。最晩年の生の声も。

アングラからシェイクスピアまで、三島・寺山からギリシャ悲劇まで――32の代表作を軸に「世界のニナガワ」の軌跡を一挙に振り返る。村上春樹、カズオ・イシグロの寄稿、石橋蓮司、平幹二朗、宮沢りえ、藤原竜也らのインタビュー、蜷川実花との対談等も収載するコンプリートガイド。のべ300近くにおよぶ全演出作品年譜付。

目次
書斎をたずねる ニナガワ脳内解剖 撮影│蜷川実花
父娘対談│蜷川幸雄×蜷川実花 世代を受け継ぐということ
村上春樹 リカヴィトスからロンドンまで
蜷川幸雄の仕事 構成・文│山口宏子
1 ふたりの盟友 清水邦夫と唐十郎
『真情あふるる軽薄さ』/『明日そこに花を挿そうよ』/『タンゴ・冬の終わりに』
戦友・清水邦夫と生み出したもの 蜷川幸雄│談

『盲導犬』/『唐版 滝の白糸』/『下谷万年町物語』
ふたりの劇詩人とともに、いまも――唐十郎、そして清水邦夫

2 シェイクスピアとの出会い
『ロミオとジュリエット』/『リア王』/『ハムレット』/『NINAGAWAマクベス』/『テンペスト』/『夏の夜の夢』/『NINAGAWA十二夜』/『じゃじゃ馬馴らし』
シェイクスピアとともに大劇場へ、世界へ

3 ギリシャ悲劇
『オイディプス王』/『王女メディア』/『グリークス』/『トロイアの女たち』
大きな世界とディテールに宿る、ギリシャ

4 同時代を生きる 日本の作家たち
『近松心中物語』/『近代能楽集 卒塔婆小町』/『身毒丸』/『パンドラの鐘』/『ムサシ』/『海辺のカフカ』
◆『海辺のカフカ』ワールドツアー中の稽古場をたずねる インタビュー│宮沢りえ
◆特別寄稿│扇田昭彦/松岡和子/内田樹
同時代の作家たちと生み出したもの

5 海外の戯曲
『かもめ』/『欲望という名の電車』/『カリギュラ』/『コースト・オブ・ユートピア』
世界の「知性」と向き合って

6 さいたまの冒険 ゴールドとネクスト
『船上のピクニック』/『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』/『美しきものの伝説』/『リチャード二世』
シェイクスピアと二つの劇団
蜷川幸雄をめぐる人々 取材・文|山口宏子
◆インタビュー│石橋蓮司中根公夫平幹二朗藤原竜也大竹しのぶ
◆俳優 ◆劇作家 ◆アイドル ◆劇団 ◆スタッフ

特別対談│蜷川幸雄×山口晃  西洋文化と向き合う僕たちの共通点
藤田貴大 彼の眼差しと、未来

年譜・全演出作品リスト/全演出作品リスト 海外編
特別メッセージ│セルマ・ホルト/マイケル・ビリントン/カズオ・イシグロ

書誌情報

読み仮名 ニナガワユキオノシゴト
シリーズ名 とんぼの本
雑誌から生まれた本 芸術新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 B5判変型
頁数 160ページ
ISBN 978-4-10-602264-7
C-CODE 0374
ジャンル 演劇・舞台
定価 1,980円

著者プロフィール

蜷川幸雄

ニナガワ・ユキオ

演出家。1935年、埼玉県川口市生まれ。開成高校卒業後、1955年、俳優として劇団青俳に入団。1968年、劇団現代人劇場を結成。1969年、『真情あふるる軽薄さ』で演出家デビュー。1972年、演劇集団「櫻社」を結成。1974年、同劇団を解散、『ロミオとジュリエット』で大劇場での演出を手掛ける。1983年、『王女メディア』のギリシャ公演の成功を機に、世界進出。以後ほぼ毎年海外公演を行う。1988年、『テンペスト』『NINAGAWAマクベス』で第38回芸術選奨文部大臣賞ほか多数受賞。2010年、文化勲章受章。彩の国さいたま芸術劇場とBunkamuraシアターコクーンの芸術監督も務める。

山口宏子

ヤマグチ・ヒロコ

演劇記者。1960年、群馬県桐生市生まれ。お茶の水女子大学理学部化学科卒業後、1983年、朝日新聞社に入社。1980年代の終わりから、演劇の取材と劇評の執筆を担当。2003~2004年、早稲田大学演劇博物館客員研究員。2009~2010年、NHK-BS2(現BSプレミアム)の「ミッドナイトステージ館 演劇はいま」の司会を担当した。編集委員などを経て、現在は朝日新聞論説委員(文化担当)。

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