ジャパニーズウイスキー
1,540円(税込)
発売日:2010/09/24
- 書籍
いま日本のウイスキーが、こんなに美味しくなっています!
日本でウイスキーづくりが始まったのは1920年代、スコッチに学ぶところから出発しました。以来、八十数年。日本人ならではの勤勉な物づくりへの姿勢が、それを世界に比類なき味へと進化させてきました。いま海外の酒類コンテストでは続々入賞、ハイボールも人気爆発中! 日本のウイスキーを愉しみ尽くすための一冊です。
土屋守=選・解説
ジャパニーズを語ろう!
茂木健一郎×輿水精一
基礎知識編
What's Whisky?
土屋守=解説
土屋守=文
実践編
How to drink Whisky?
編集部=文
土屋守=文
源流への旅、スコッチの蒸溜所をめぐって
茂木健一郎×輿水精一
茂木健一郎=文
書誌情報
読み仮名 | ジャパニーズウイスキー |
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シリーズ名 | とんぼの本 |
雑誌から生まれた本 | 旅から生まれた本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | A5判 |
頁数 | 128ページ |
ISBN | 978-4-10-602208-1 |
C-CODE | 0377 |
定価 | 1,540円 |
担当編集者のひとこと
ジャパニーズウイスキー
ウイスキーの本をつくろうと考え始めたのは、2年ほど前のことだった。といっても、どんな内容の本にすべきなのか、明確なイメージがあったわけではない。まずは毎晩ウイスキーを飲もう、飲んでいれば、そのうちいいアイディアが浮かぶだろう、そう考えた。そして様々なウイスキーを、様々な飲み方で飲み続けた。 そんな日々を送るうちに、ある事実に気づいた。それは、「日本のウイスキーは美味しい!」ということ。学生時代、安いウイスキーで一気飲みを強いられていた頃の記憶と比較すると、信じられないほどに、ジャパニーズウイスキーは進化していたのである。実際ここ十年ほど、英米の酒類コンペティションで、日本のウイスキーが片っ端から賞を取っている。そして若者たちの間ではハイボールが人気爆発中。八〇年代半ばから、ずっと落ちる一方だった国内のウイスキー出荷量は、急反転している。いま日本のウイスキーは元気いっぱいだったのだ!
本書は、日本のウイスキーをテーマにまるごと一冊つくった本邦初の書籍となった。現在のジャパニーズを代表する逸品を紹介したり、飲み方ガイドや、蒸溜所案内の他、なぜ日本でこんなにウイスキーづくりが進化したのかなど、歴史的問題にも触れている。
二、三十年前には、クラブやスナックでいつも水割りを飲んでいたけれど、いまではすっかりごぶさた……という年配諸兄に、ぜひ現在のジャパニーズウイスキーの充実ぶりを知ってもらいたい。
2016/04/27
著者プロフィール
土屋守
ツチヤ・マモル
1954年新潟県佐渡生まれ。学習院大学文学部卒。週刊誌記者を経て1987年に渡英。ロンドンで日本語情報誌の編集に携わる。帰国後、執筆活動に入る。1998年、「世界のウイスキー・ライター5人」に選ばれる。著書に『ウイスキー通』(新潮社)、『シングルモルトウィスキー大全』『ブレンデッドスコッチ大全』(小学館)など多数。2001年、スコッチ文化研究所を設立し、その代表に。2005年からは「THE Whisky World」の編集長も務める。2010年秋から「シングルモルト検定」(主催:スコッチ文化研究所)もスタート。
茂木健一郎
モギ・ケンイチロウ
1962(昭和37)年、東京生れ。脳科学者/理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大大学院物理学専攻課程を修了。理化学研究所、英ケンブリッジ大学を経て現職。クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。主な著書に『脳と仮想』(小林秀雄賞受賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫賞受賞)、『ひらめき脳』、『「脳」整理法』、『生きがい』など。
輿水精一
コシミズ・セイイチ
ブレンダー。サントリー山崎蒸溜所勤務。1949(昭和24)年生まれ。山梨大学工学部発酵生産学科卒業。1973年サントリー入社。研究センターや貯蔵部門などを経て、1999年よりチーフブレンダー。2011年、手がけた「響21年」が2年連続で「世界最高のブレンド」に選ばれた。