ディック・ブルーナのデザイン
1,540円(税込)
発売日:2007/07/25
- 書籍
デザイナーが目指したのは、限定した色使い、絶妙な配置、究極のシンプルさ。
「わたしはこどものために絵本をつくっているのではありません」とはミッフィーの生みの親ディック・ブルーナの言葉。あまりにも有名な絵本作家がつぶやいた意外なひと言。彼が手がけたペーパーバックの装幀、ポスター、シンボルマークなど多岐にわたるデザインワークを楽しく紹介しながら、その言葉の真意を探ります!
目次
contents
1 グラフィックデザイナー、
ディック・ブルーナの誕生
ディック・ブルーナの誕生
画家を目指していた青年は、父の出版社に経営の後継者ではなく、専属デザイナーとして入社します。ブックデザインを通して才能は花開き、膨大な数のさまざまなデザインワークが生まれました。
2 わたしの絵本のつくりかた
ディック・ブルーナは、一風変わった原画の描き方をしています。さらに色、配置、そして判型にまで「これしかない」と考え抜いた究極のこだわり――それがブルーナの「絵本」という作品なのです。
3 わが心の街、ユトレヒト
ユトレヒトはディック・ブルーナが生まれ育ち、今も暮らす、愛する街。運河がめぐり、中世の趣を残すかわいらしい建物が並ぶこの街に、彼のアトリエを訪ねます。行きつけのお店も教えてくれました。
information
ブルーナ作品に会いに行こう――
「ディック・ブルーナ・ハウス」
書誌情報
読み仮名 | ディックブルーナノデザイン |
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シリーズ名 | とんぼの本 |
雑誌から生まれた本 | 芸術新潮から生まれた本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | A5判 |
頁数 | 114ページ |
ISBN | 978-4-10-602159-6 |
C-CODE | 0371 |
ジャンル | デザイン、キャラクター |
定価 | 1,540円 |
オランダ・ユトレヒトの街並み
担当編集者のひとこと
ディック・ブルーナのデザイン
本書を刊行するにあたっては、デザインを担当してくれた杉坂和俊さんの協力がとても大きいものでした。実はかねてからブルーナ・ファンの彼は、2006年ドイツで開催されたサッカー・ワールドカップの観戦時、オランダに滞在し、ブルーナさんの住むユトレヒトに行ってしまったほどでした。そんな彼がいればまさに「鬼に金棒」。ブルーナさんの魅力を最大限引き出せる本を目指すことになりました。
刊行までには、ブルーナさん自身も全体の構成を見てくださったのですが、どうか気に入っていただければ……と思っていたら、なんと、この本を手にとってくださる読者に向けてご本人からコメントが届きました。デザイナーとしての彼の哲学がうかがえる直筆メッセージ、どうぞ実物でご覧ください。
子供の頃、絵本で親しんだミッフィー。大人になってからも、オバサン(!)になっても心惹かれる不思議なウサギ……魅力の秘密が、考え抜かれた、これ以上ないシンプルなデザインにあることに改めて驚かされました。「大人」のあなた、ぜひもう一度、ブルーナの世界をご堪能ください。きっと新しい発見があります。
2017/02/20
著者プロフィール
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