なんくるない
1,430円(税込)
発売日:2004/11/26
- 書籍
沖縄には神様が静かに降りてくる場所がある。大丈夫だよ、と声が聞こえる最新小説集。
心ここにあらずの母。不慮の事故で逝った忘れ得ぬ人。離婚の傷が癒えない私。野生の少女に翻弄される僕。四つの物語のなかを沖縄の光と風が通りすぎてゆく。なんてことないよ。どうにかなるさ。人が、言葉が、光景が、声ならぬ声をかけてくる。何かに感謝したくなる、滋味深い物語の贈り物。生きることに少し疲れたあなたへ。
書誌情報
読み仮名 | ナンクルナイ |
---|---|
発行形態 | 書籍 |
判型 | 四六判変型 |
頁数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-10-383406-9 |
C-CODE | 0093 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 1,430円 |
インタビュー/対談/エッセイ
波 2004年12月号より 私の沖縄に対する気持ち 『なんくるない』刊行記念 よしもとばなな eメールインタビュー
「なんくるない」という言葉はどういう意味ですか? どういう場面で使われる言葉なのでしょうか?
「どうにかなる」というようなことらしいです。実は、生で聞いたことがないので、どきどきです。どういう場面で使われるのか、私が聞きたいくらいです……。ただ、生真面目な主人公たちにいちばん必要な言葉かなと思ったのです。
よしもとさんは沖縄で実際にこの言葉を聞いたことがありますか? それはどんな状況だったのでしょうか。
ないです。ガイドブック数冊に載っていたので、観光客らしく「こういう言葉があるんだ〜」と思ったのです。
いままで沖縄を何度か旅されたなかで、いちばん気に入っている場所はありますか? もう一度訪ねてみたい場所はありますか?
いちばん気に入っているのは国際通りのあたりです。なんだか子供の頃の地元みたいで、懐かしいのです。あとはブラジル食堂……ブラジル食堂のことを思うと、いつでもきゅんとなるのです。波照間島のニシ浜も忘れられないです。魚の楽園かと思った。
沖縄の料理、食べもので好きなものは何でしょうか? 沖縄の食べものはどういうふうに独特なのでしょう。
いちばん好きなのは「うりずん」の麩チャンプルで、時々のたうちまわるほど食べたくなります。独特さというか、同じものでもその家によって全然味が違うのが、いちばん面白いです。ゴーヤチャンプルひとつとっても、別のものかと思うくらい違うから。
あと、市場で売っているプラスチックのボトルに入ったジュースが、ものすごくおいしいのが忘れられない。野菜もマンゴもどっちも考えられないくらいおいしかった。チャーリータコスのタコスも食べたい……(誰も何が食べたいか聞いてないのに)。
沖縄のおいしいものって、東京で食べてもなんか湿度がちがう感じで、あんまりおいしくないのが不思議ですね。
「ちんぬくじゅうしい」という小説のなかに、「ちんぬくじゅうしい」というタイトルの歌詞が収録されています。この歌には何か思い出がありますか?
波照間島でいっぱい島歌を聞いたのですが、この歌に関しては、いろいろな人がいろいろな歌い方で歌い、何回も聞いたので、おぼえてしまった。いちばんすばらしかったのは「パナヌファ」(というお店)のバージョンで、お店の感じといい、訳もしてくれた良美さんの声といい、この歌の内容にぴったりで、じんときました。
沖縄にあって、東京にないもの。東京にあって、沖縄にないもの。それはたとえばどんなものだと思いますか?
海(あたりまえですね)……。そして自然にそって感情が変わるということを、素直に受け入れること。それから、地元を誇りに思う気持ち。ほんとうは海以外は昔は東京にもあったんだけれど、と思います。
沖縄では台風にも出会われたようですね。どんな経験でしたか? 沖縄では他にも、初めて出会うような自然体験、自然現象はありましたでしょうか?
すごかったですよ、木が倒れてきたもん。停電して電線がびろ〜んって道に出てるし。ほんとうにあぶなかったなあと思います。ホテルから出られないので、やむなくカップ麺(沖縄そば味)を食べ比べたり、だらだらとTVを見たり、修学旅行みたいでした。同行のジョルジョの部屋に水がじゃ〜っと入ってきたのも忘れられません。そののち、彼はスイートルームに移してもらって、うらやましかったです。台風の目に入ったらほんとうにしーんとなって、さっき風でめちゃくちゃにこわれた看板が静かに照らされていて、すごい光景でした。
沖縄にはうがん所やユタなど霊的な場所や人が多いようですが、そういう場所や人を訪ねられたことはありますか?
北のほうで、ノロのおばあさんには会いました。自分の知っていることを若い世代に伝えたい、ということをくりかえしおっしゃり、書きためたノートなどを見せてくれました。今、それがどうなっているのかとても気になります。あと、ノロになる儀式を(形だけですけれど)私をモデルにやってくれたりしました。それだけでも厳粛な気持ちになりました。そして、原マスミさんと手をつないでとても嬉しそうに、あたりを案内してくれたのも忘れられないです。
沖縄に生まれた人、沖縄で育った人、沖縄に暮らす人は、どういう人だというイメージ、印象をお持ちでしょうか?
沖縄に暮らしたことがあれば、誰でもある程度の何か共通の言葉のようなものがある、という印象があります。とてもオープンなんだけれど、とてもかたく秘められたところがあるという感じです。少なくとも私の知っている人はみなそういう感じです。みんないい感じで、大好きです。
『なんくるない』の四つの物語は、舞台が沖縄であることによって、これまでのよしもとさんの小説と、どこかが違っている、ということはありますか?
ないですけれど、私の沖縄に対する気持ちは、どうしようもなくあふれているなと思います。
沖縄という場所は、心の傷や悲しみを癒してくれるイメージ……と最初は思うのですが、しかし、よしもとさんの小説を読んでいるうちに、沖縄というところは、ひょっとすると都会生活のように悲しみが何かにまぎれてしまうということがなくて、かえって悲しみがくっきりと深まってしまうというようなことはないのだろうか? と感じます。よしもとさんはどう思われますか?
私もそう思います。ああいうところに行くと、自然がきれいで人の気がいいから、かえって、自分からは逃げられないんだな、とみな思うのではないでしょうか。
これからも沖縄を舞台にした小説をお書きになることがありそうでしょうか?
また沖縄の旅の思い出がたまったら、同じ形式で書いてみたいと思います。まだまだ沖縄に恩返しがしきれないのです。
表紙カバーを飾っているイラストは、タイのアニメーション作家の方が描き下ろしたものだそうですね。この人とはどうやって知り合われたのですか?
友達がキュレーターをしていた、大阪の中之島のgrafという家具屋さんの「八月のタイ」という展覧会で作品を見て、一目ぼれしたのです。なにかお願いできないかと思い、今回の小説にぴったりだからだめもとで頼んでみたら、オッケーが出たのです。私は彼の作品の一ファンなので、ただただ嬉しいです。
新潮文庫版「yoshimotobanana.com」シリーズもいよいよ五巻目。今回は出産から約半年が過ぎた頃の日記が登場しています。八月には赤ちゃんを連れて奄美に旅した記述が出てきます。島尾ミホさん(故島尾敏雄夫人)のお宅まで訪ねていますね。島尾さんの家はこれまでも訪ねたことはあるのですか?
いや、赤ん坊の時いらい、ほとんど初対面です。赤ん坊の頃は会っていたみたいです(おぼえていないですが)。敏雄さんにはもっとあとにもお会いしています。
手紙のやりとりは、作家になったときとか、たまにありました。マヤさんが亡くなったと聞き、また、しまおまほさんに「訪ねていいかなあ」と確認して、会いに行きました。すてきな方でした。
日記を読んでいると、育児に追われての体調不良がずいぶん書かれています。今はだいぶ落ち着かれましたか?
もういつでもぎりぎりいっぱいでやっています。でも全てのお母さんがそうかもしれないですね! それにしても乳を出すとあんなに貧血になるなんて全然知らなかったです。
巻末に収録されている読者とのQ&Aの答えのなかで、「私は、主人公が死ぬという内容は意外にも書いたことがなく、全て『のこされた人の立ち直り』なのです」とお書きになっています。『なんくるない』もまさにそのような小説集だ、と言えるでしょうか?
『なんくるない』はあらゆる意味で「現代にやられてしまった人」の話だと思います。
この日記を読んでいると、よしもとさんは喜怒哀楽の輪郭がくっきりしているなあとつくづく思います。現実の喜怒哀楽は、日記に書くことによって、増えたり減ったりすることはありますか?
日記だし、人に見せるものだから大げさに書いている面と、書くことですごく冷静になるという面と、両方あります。
この日記はホームページ上でまず発表する、というスタイルをとっています。ホームページに書くというスタンスだからこそ、こういう日記を発表できる、ということはありますか? もし、そうだとしたら、文庫版になったものをご自分でご覧になったときに、何か感想を持たれることはありますか?
無料であるというのが、いちばんに大事なことです。本は、お金を出して買うものだから、買ってくれる人がいるとすごく嬉しいです。自分では、自分が死んでから子供や孫に読んでほしいと思います。
作家として自分のホームページを持ち、休むことなく運営を続けていくことはなかなか大変なことだと思いますが、ホームページを持って良かったと思う最大のポイントは何でしょうか?
直接言葉を伝えられることです。前に何回もインチキなうわさが出回ったとき、すごくすごくくやしかったので、そういうことがあってもファンの人が直接見たら、事実はともかくとして自分の意見は伝えられる……それがいちばん嬉しいことです。あと、同じ時代にいるという感じを読者に伝えることができるのも嬉しいです。ラジオのDJをやっているような幸せがあります。あと、管理人の鈴木くんと何か仕事をいっしょにしてみたかったので、こういう形で組めるのが嬉しいです。
このシリーズの表紙カバーは百田千峰さんがずっと担当しています。百田さんにお願いしたのはどういう経緯なのでしょうか?
私にはない要素……かわいくて、女性らしい絵をいっぱい描いてくれるから、なんとなくきらきらして落ち着いたイメージになるかなあと思いました。
では、ありがとうございました。
よろしくお願いします!! よしもとばなな
「どうにかなる」というようなことらしいです。実は、生で聞いたことがないので、どきどきです。どういう場面で使われるのか、私が聞きたいくらいです……。ただ、生真面目な主人公たちにいちばん必要な言葉かなと思ったのです。
よしもとさんは沖縄で実際にこの言葉を聞いたことがありますか? それはどんな状況だったのでしょうか。
ないです。ガイドブック数冊に載っていたので、観光客らしく「こういう言葉があるんだ〜」と思ったのです。
いままで沖縄を何度か旅されたなかで、いちばん気に入っている場所はありますか? もう一度訪ねてみたい場所はありますか?
いちばん気に入っているのは国際通りのあたりです。なんだか子供の頃の地元みたいで、懐かしいのです。あとはブラジル食堂……ブラジル食堂のことを思うと、いつでもきゅんとなるのです。波照間島のニシ浜も忘れられないです。魚の楽園かと思った。
沖縄の料理、食べもので好きなものは何でしょうか? 沖縄の食べものはどういうふうに独特なのでしょう。
いちばん好きなのは「うりずん」の麩チャンプルで、時々のたうちまわるほど食べたくなります。独特さというか、同じものでもその家によって全然味が違うのが、いちばん面白いです。ゴーヤチャンプルひとつとっても、別のものかと思うくらい違うから。
あと、市場で売っているプラスチックのボトルに入ったジュースが、ものすごくおいしいのが忘れられない。野菜もマンゴもどっちも考えられないくらいおいしかった。チャーリータコスのタコスも食べたい……(誰も何が食べたいか聞いてないのに)。
沖縄のおいしいものって、東京で食べてもなんか湿度がちがう感じで、あんまりおいしくないのが不思議ですね。
「ちんぬくじゅうしい」という小説のなかに、「ちんぬくじゅうしい」というタイトルの歌詞が収録されています。この歌には何か思い出がありますか?
波照間島でいっぱい島歌を聞いたのですが、この歌に関しては、いろいろな人がいろいろな歌い方で歌い、何回も聞いたので、おぼえてしまった。いちばんすばらしかったのは「パナヌファ」(というお店)のバージョンで、お店の感じといい、訳もしてくれた良美さんの声といい、この歌の内容にぴったりで、じんときました。
沖縄にあって、東京にないもの。東京にあって、沖縄にないもの。それはたとえばどんなものだと思いますか?
海(あたりまえですね)……。そして自然にそって感情が変わるということを、素直に受け入れること。それから、地元を誇りに思う気持ち。ほんとうは海以外は昔は東京にもあったんだけれど、と思います。
沖縄では台風にも出会われたようですね。どんな経験でしたか? 沖縄では他にも、初めて出会うような自然体験、自然現象はありましたでしょうか?
すごかったですよ、木が倒れてきたもん。停電して電線がびろ〜んって道に出てるし。ほんとうにあぶなかったなあと思います。ホテルから出られないので、やむなくカップ麺(沖縄そば味)を食べ比べたり、だらだらとTVを見たり、修学旅行みたいでした。同行のジョルジョの部屋に水がじゃ〜っと入ってきたのも忘れられません。そののち、彼はスイートルームに移してもらって、うらやましかったです。台風の目に入ったらほんとうにしーんとなって、さっき風でめちゃくちゃにこわれた看板が静かに照らされていて、すごい光景でした。
沖縄にはうがん所やユタなど霊的な場所や人が多いようですが、そういう場所や人を訪ねられたことはありますか?
北のほうで、ノロのおばあさんには会いました。自分の知っていることを若い世代に伝えたい、ということをくりかえしおっしゃり、書きためたノートなどを見せてくれました。今、それがどうなっているのかとても気になります。あと、ノロになる儀式を(形だけですけれど)私をモデルにやってくれたりしました。それだけでも厳粛な気持ちになりました。そして、原マスミさんと手をつないでとても嬉しそうに、あたりを案内してくれたのも忘れられないです。
沖縄に生まれた人、沖縄で育った人、沖縄に暮らす人は、どういう人だというイメージ、印象をお持ちでしょうか?
沖縄に暮らしたことがあれば、誰でもある程度の何か共通の言葉のようなものがある、という印象があります。とてもオープンなんだけれど、とてもかたく秘められたところがあるという感じです。少なくとも私の知っている人はみなそういう感じです。みんないい感じで、大好きです。
『なんくるない』の四つの物語は、舞台が沖縄であることによって、これまでのよしもとさんの小説と、どこかが違っている、ということはありますか?
ないですけれど、私の沖縄に対する気持ちは、どうしようもなくあふれているなと思います。
沖縄という場所は、心の傷や悲しみを癒してくれるイメージ……と最初は思うのですが、しかし、よしもとさんの小説を読んでいるうちに、沖縄というところは、ひょっとすると都会生活のように悲しみが何かにまぎれてしまうということがなくて、かえって悲しみがくっきりと深まってしまうというようなことはないのだろうか? と感じます。よしもとさんはどう思われますか?
私もそう思います。ああいうところに行くと、自然がきれいで人の気がいいから、かえって、自分からは逃げられないんだな、とみな思うのではないでしょうか。
これからも沖縄を舞台にした小説をお書きになることがありそうでしょうか?
また沖縄の旅の思い出がたまったら、同じ形式で書いてみたいと思います。まだまだ沖縄に恩返しがしきれないのです。
表紙カバーを飾っているイラストは、タイのアニメーション作家の方が描き下ろしたものだそうですね。この人とはどうやって知り合われたのですか?
友達がキュレーターをしていた、大阪の中之島のgrafという家具屋さんの「八月のタイ」という展覧会で作品を見て、一目ぼれしたのです。なにかお願いできないかと思い、今回の小説にぴったりだからだめもとで頼んでみたら、オッケーが出たのです。私は彼の作品の一ファンなので、ただただ嬉しいです。
新潮文庫版「yoshimotobanana.com」シリーズもいよいよ五巻目。今回は出産から約半年が過ぎた頃の日記が登場しています。八月には赤ちゃんを連れて奄美に旅した記述が出てきます。島尾ミホさん(故島尾敏雄夫人)のお宅まで訪ねていますね。島尾さんの家はこれまでも訪ねたことはあるのですか?
いや、赤ん坊の時いらい、ほとんど初対面です。赤ん坊の頃は会っていたみたいです(おぼえていないですが)。敏雄さんにはもっとあとにもお会いしています。
手紙のやりとりは、作家になったときとか、たまにありました。マヤさんが亡くなったと聞き、また、しまおまほさんに「訪ねていいかなあ」と確認して、会いに行きました。すてきな方でした。
日記を読んでいると、育児に追われての体調不良がずいぶん書かれています。今はだいぶ落ち着かれましたか?
もういつでもぎりぎりいっぱいでやっています。でも全てのお母さんがそうかもしれないですね! それにしても乳を出すとあんなに貧血になるなんて全然知らなかったです。
巻末に収録されている読者とのQ&Aの答えのなかで、「私は、主人公が死ぬという内容は意外にも書いたことがなく、全て『のこされた人の立ち直り』なのです」とお書きになっています。『なんくるない』もまさにそのような小説集だ、と言えるでしょうか?
『なんくるない』はあらゆる意味で「現代にやられてしまった人」の話だと思います。
この日記を読んでいると、よしもとさんは喜怒哀楽の輪郭がくっきりしているなあとつくづく思います。現実の喜怒哀楽は、日記に書くことによって、増えたり減ったりすることはありますか?
日記だし、人に見せるものだから大げさに書いている面と、書くことですごく冷静になるという面と、両方あります。
この日記はホームページ上でまず発表する、というスタイルをとっています。ホームページに書くというスタンスだからこそ、こういう日記を発表できる、ということはありますか? もし、そうだとしたら、文庫版になったものをご自分でご覧になったときに、何か感想を持たれることはありますか?
無料であるというのが、いちばんに大事なことです。本は、お金を出して買うものだから、買ってくれる人がいるとすごく嬉しいです。自分では、自分が死んでから子供や孫に読んでほしいと思います。
作家として自分のホームページを持ち、休むことなく運営を続けていくことはなかなか大変なことだと思いますが、ホームページを持って良かったと思う最大のポイントは何でしょうか?
直接言葉を伝えられることです。前に何回もインチキなうわさが出回ったとき、すごくすごくくやしかったので、そういうことがあってもファンの人が直接見たら、事実はともかくとして自分の意見は伝えられる……それがいちばん嬉しいことです。あと、同じ時代にいるという感じを読者に伝えることができるのも嬉しいです。ラジオのDJをやっているような幸せがあります。あと、管理人の鈴木くんと何か仕事をいっしょにしてみたかったので、こういう形で組めるのが嬉しいです。
このシリーズの表紙カバーは百田千峰さんがずっと担当しています。百田さんにお願いしたのはどういう経緯なのでしょうか?
私にはない要素……かわいくて、女性らしい絵をいっぱい描いてくれるから、なんとなくきらきらして落ち着いたイメージになるかなあと思いました。
では、ありがとうございました。
よろしくお願いします!! よしもとばなな
著者プロフィール
よしもとばなな
ヨシモト・バナナ
1964(昭和39)年、東京生れ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。1987年『キッチン』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1988年『ムーンライト・シャドウ』で泉鏡花文学賞、1989(平成元)年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、『TUGUMI』で山本周五郎賞、1995年『アムリタ』で紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアでスカンノ賞、フェンディッシメ文学賞〈Under35〉、マスケラダルジェント賞、カプリ賞を受賞。近著に『吹上奇譚 第一話 ミミとこだち』『切なくそして幸せな、タピオカの夢』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた単行本も発売中。
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