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いなごの日/クール・ミリオン―ナサニエル・ウエスト傑作選―

ナサニエル・ウエスト/著 、柴田元幸/訳

825円(税込)

発売日:2017/04/28

  • 文庫

軍靴の音が高まる時代をブラック・ユーモアで切り取ったカルト作家の代表的長編を新訳。

絵描きの眼に映った、ハリウッドの夢の影で貧しく生きる人々を描いた「いなごの日」。立身出世を目指す少年の身に起る悲劇の数々を描き、アメリカン・ドリームを徹底して暗転させた「クール・ミリオン」。グロテスクなブラック・ユーモアを炸裂させ、三〇年代のアメリカを駆け抜けて早世したウエスト、その代表的な長編に短編二編を加えた永久保存版作品集。《村上柴田翻訳堂》シリーズ。

目次
いなごの日
クール・ミリオン
ペテン師
ウェスタンユニオン・ボーイ
訳者あとがき
解説セッション 村上春樹×柴田元幸

書誌情報

読み仮名 イナゴノヒクールミリオンナサニエルウエストケッサクセン
シリーズ名 新潮文庫
装幀 Hulton Archive/カバー写真、Getty Images/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 528ページ
ISBN 978-4-10-220076-6
C-CODE 0197
整理番号 む-6-10
ジャンル 文芸作品
定価 825円

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著者プロフィール

(1903-1940)アメリカ・ニューヨーク生れ。本名ネイサン・ワインスタイン。タフツ大学やブラウン大学で学んだ後、ヨーロッパに渡り遊学する。1931年、シュルレアリスティックな作風の『バルソー・スネルの夢の生』でデビュー。次いで『孤独な娘』を発表後、ハリウッドに移りシナリオを手がける。ほかに主要作品として『クール・ミリオン』、1975年に映画化された『いなごの日』を遺し、自動車事故で早世した。大戦後アメリカのブラックユーモア文学ブームの際に再評価された。

柴田元幸

シバタ・モトユキ

1954年、東京生まれ。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。文芸誌「MONKEY」編集長。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。現代アメリカ文学を中心に訳書多数。

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