北回帰線
880円(税込)
発売日:1969/02/03
- 文庫
“ぼくは諸君のために歌おうとしている。すこしは調子がはずれるかもしれないが、とにかく歌うつもりだ。諸君が泣きごとを言っているひまに、ぼくは歌う。諸君のきたならしい死骸の上で踊ってやる”その激越な性描写ゆえに長く発禁を免れなかった本書は、衰弱し活力を失った現代人に最後の戦慄を与え、輝かしい生命を吹きこむ。放浪のパリ時代の体験を奔放に綴った記念すべき処女作。
書誌情報
読み仮名 | キタカイキセン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 576ページ |
ISBN | 978-4-10-209001-5 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ミ-2-1 |
ジャンル | 文芸作品、評論・文学研究 |
定価 | 880円 |
著者プロフィール
ヘンリ・ミラー
Miller,Henry
(1891-1980)米国ニューヨーク州ヨークビル生れ。ニューヨーク市立大学中退後、国内を放浪。生涯で5度の結婚を経験し、ほとんど定職につかずに創作活動を行なった。大胆な性描写や、人間疎外を生む現代文明への激しい批判にあふれた作風で知られる。代表作に『北回帰線』『南回帰線』『薔薇色の十字架』などがある。
大久保康雄
オオクボ・ヤスオ
(1905-1987)茨城県生れ。マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』を始め、現代アメリカ文学を中心に話題作の翻訳を多数手がける。他に、スタインベック『怒りの葡萄』、ヘンリ・ミラー『北回帰線』等がある。
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