知と愛
880円(税込)
発売日:1959/06/09
- 文庫
- 電子書籍あり
ナルチスによって、芸術に奉仕すべき人間であると教えられたゴルトムント。人間の最も根源的な欲求である知と愛を主題とした作品。
精神の人になろうとして修道院に入ったゴルトムントは、そこで出会った若い師ナルチスによって、自分は精神よりもむしろ芸術に奉仕すべき人間であることを教えられ、知を断念して愛に生きようと、愛欲と放浪の生活に入る。人間のもっとも根源的な欲求である知と愛とが、反撥しあいながら互いに慕いあう姿を描いた、多彩な恋愛変奏曲ともいうべき作品である。
書誌情報
読み仮名 | チトアイ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 496ページ |
ISBN | 978-4-10-200110-3 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ヘ-1-10 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 880円 |
電子書籍 価格 | 781円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/04/22 |
著者プロフィール
ヘッセ
Hesse,Hermann
(1877-1962)ドイツの抒情詩人・小説家。南独カルプの牧師の家庭に生れ、神学校に進むが、「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」と脱走、職を転々の後、書店員となり、1904年の『郷愁』の成功で作家生活に入る。両大戦時には、非戦論者として苦境に立ったが、スイス国籍を得、在住、人間の精神の幸福を問う作品を著し続けた。1946年ノーベル文学賞受賞。
高橋健二
タカハシ・ケンジ
(1902-1998)1902(明治35)年東京生れ。東大独文科卒業。ドイツ文学者。第8代日本ペンクラブ会長、芸術院会員、文化功労者。1931(昭和6)年ドイツ留学中に、ヘルマン・ヘッセを識り、交流が始まる。『ヘッセ全集』の全翻訳と別巻『ヘッセ研究』で1957年、読売文学賞を、1968年、『グリム兄弟』で芸術選奨文部大臣賞を受賞する。『ヴァイマルのゲーテ』『ケストナーの生涯』などの著書の他に、訳書多数。1998年3月没。
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