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俺の考え

本田宗一郎/著

693円(税込)

発売日:1996/04/25

  • 文庫

「私たちの会社が一番大事にしているのは技術ではない」日本の自動車エンジンを世界的技術にまで高めたHONDAの創業者、本田宗一郎が爽やかに率直に仕事のエッセンスを語ります。景気の善し悪しを超えて“本物”を生むためのヒントの数々〈技能よりアイデアを〉〈責任回避会議を開くな〉〈「甘い記憶」を叩き出せ〉〈試す人になれ〉等々、一読すれば元気百倍、天才技術者の肉声エッセイ集。

目次
まえがき
歓迎したい悪口二つ
カミナリ族の大親分/アプレの「強味」/勘ちがいの「ブーム」/無定見な経営者/企業のフシ
人生は信用とカネの天びん棒
自分をおさめること/どっちを優先すべきか/雪だるま式の信用/架空の信用をつくるな/フグに似た企業
ウサギと企業とお稲荷さん
レーダーの役目/責任回避会議/下ることを知る人/石を刻むなかれ/わからぬ象徴のイミ
時間を無視した国づくり
引き戻そうにも戻せない/手形は時間のインゴット/道があるから家がたつ/本末転倒な国づくり
人づくりは「ジョーク」から
悪党の名セリフ/チャーチル首相の名答弁/ものさしの真ん中/人づくりの基本/漫才経営の真価/ちがう今と昔の分業化
「思想」を忘れた最低企業
技術は手段/国鉄事故の消えぬ理由/果報は練って待て/消しゴムのない日記/大衆の偉人をつくりたい
研究所は博士製造所ではない
まず自的をつかめ/自己犠牲の精神/損もする研究所/研究費と宣伝費は同じ/漫然としては何も出ない
市場調査はあてにならない
フランス女と市場調査/新製品には役に立たぬ/くつがえされた予想/市場調査の役立て方
安ければ売れるか?
コストのつかみ方/売りやすい商品こそコスト安/性能を犠牲にするな/値下げ前にやるべきこと
「パーキンソンの法則」をこう考える
大企業はなぜもうからぬ/「宮様が乗れば私は安心」/社員採用も慢性になるな/あきれたテレビのコマ―シャル
デザインと芸術はどこが違うか
絵にかいたリンゴはなぜ高い?/芸者とお嬢さんの差を発見せよ/デザインはやはり変えるべし/アクセサリーは邪道/まず売れることを考えよ
技能オリンピックにもの申す
すでに個人プレイの時代ではない/新しいアイデアをつぶす/技能は不安定だ/手をもてあます千手観音
警戒すべき投資レース
またぞろ投資ムードが/競争心だけの投資/国情のちがいを考えよ/小粒でからい商品を
新しい商売の基準・商業地図
日本の権益は失われたのだ/人口多きがゆえに物は売れず/家が大きければ消費も大きい/既成概念でものを見るな
宗教は企業を汚す
あまりに排他的すぎる/科学否定の宗教は邪教/宗教は企業をつぶす?/真の目的完遂のために
高賃金こそ国を富ます
十六銭ではアメ玉買えぬ/自分のために働け/同一労働同一賃金でいいか/高賃金の裏に生産性/経営者の心がまえ
逆境を捲返す決断
失敗が成功の土台だ/潰れるかもしれぬがやってみろ!/失敗の原因を追求しよう
仕事を前進させるムードをつくれ
人間はニ十分の一馬力/希望のあるところアイデアあり/智・仁・勇の経営者
自由化時代の経営学
バカの一つ覚え/企業の「石頭」/おくれている頭脳/孫子の兵法と徳川家康/アイデアこそ資本

わが人生哲学
  解説に代えて 城山三郎

書誌情報

読み仮名 オレノカンガエ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-146111-3
C-CODE 0134
整理番号 ほ-10-1
ジャンル エッセー・随筆、経営学・キャリア・MBA、ビジネス人物伝
定価 693円

著者プロフィール

本田宗一郎

ホンダ・ソウイチロウ

(1906-1991)静岡県生れ。浜松高等工業専門学校を卒業。1948年本田技研工業を設立。「マン島オートバイ・レース」「F1グランプリ」等の国際レースへの進出を通じ、日本のエンジンを世界的技術にまで高める。1966年には国際二輪レースにおいて五種目完全制覇。1973年社長退任。1989年には日本人として初めて米国自動車殿堂に入る。享年84。

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