孤宿の人〔上〕
990円(税込)
発売日:2009/11/30
- 文庫
加賀様は鬼だ、悪霊だ。この丸海藩にあらゆる災厄を運んでくる。著者の時代小説最高峰、人情味溢れる傑作長編。
北は瀬戸内海に面し、南は山々に囲まれた讃岐国・丸海藩。江戸から金比羅代参に連れ出された九歳のほうは、この地に捨て子同然置き去りにされた。幸いにも、藩医を勤める井上家に引き取られるが、今度はほうの面倒を見てくれた井上家の琴江が毒殺されてしまう。折しも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩へ入領しようとしていた。やがて領内では、不審な毒死や謎めいた凶事が相次いだ。
目次
海うさぎ
波の下
鬼来る
闇は流れる
孤独の死
涸滝の影
遠い声
死の影
波の下
鬼来る
闇は流れる
孤独の死
涸滝の影
遠い声
死の影
書誌情報
読み仮名 | コシュクノヒト1 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 496ページ |
ISBN | 978-4-10-136931-0 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | み-22-21 |
ジャンル | 歴史・時代小説、文学賞受賞作家 |
定価 | 990円 |
著者プロフィール
宮部みゆき
ミヤベ・ミユキ
1960(昭和35)年、東京生れ。1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。1989(平成元)年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。1993年『火車』で山本周五郎賞を受賞。1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。1999年には『理由』で直木賞を受賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、2002年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞した。他の作品に『ソロモンの偽証』『英雄の書』『悲嘆の門』『小暮写眞館』『荒神』『この世の春』などがある。
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