文芸あねもね
737円(税込)
発売日:2012/02/28
- 文庫
恋愛とか、孤独とか、未来とか。R-18文学賞に由縁の作家10人が集結! 震災復興チャリティ同人誌が待望の文庫化。
生きていれば、きっとある。恋が終わり、夢が破れ、自分が損なわれる瞬間が。でも、そこから立ち上がりまた歩き出す瞬間も、きっと――。3.11の後、「今、自分たちにできること」をしようとペンを執った10人の女性作家たち。そして2011年7月、その想いは全額寄付を目的としたチャリティ同人誌へと結実した。電子書籍から生まれた、再生への希望きらめく小説集、待望の文庫化!
二十三センチの祝福 彩瀬まる
水流と砂金 宮木あや子
川田伸子の少し特異なやりくち 蛭田亜紗子
真智の火のゆくえ 豊島ミホ
私にふさわしいホテル 柚木麻子
ばばあのば 南綾子
ボート 三日月拓
子供おばさん 山本文緒
少女病 近親者・ユキ 吉川トリコ
参加者プロフィール
文芸あねもね★できるまで物語
書誌情報
読み仮名 | ブンゲイアネモネ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 496ページ |
ISBN | 978-4-10-136062-1 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | や-66-50 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 737円 |
著者プロフィール
彩瀬まる
アヤセ・マル
1986(昭和61)年、千葉県生れ。上智大学文学部卒。2010(平成22)年「花に眩む」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。2017年に『くちなし』で、2021(令和3)年に『新しい星』で直木賞候補となる。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』『桜の下で待っている』『やがて海へと届く』『朝が来るまでそばにいる』『草原のサーカス』『かんむり』など。2023年には『花に埋もれる』所収の短編「ふるえる」がイギリスの老舗文芸誌「GRANTA」に掲載、『森があふれる』の英語版が出版されるなど海外でも高い評価を受ける。小説の他に東日本大震災被災記『暗い夜、星を数えて』がある。
豊島ミホ
トシマ・ミホ
1982(昭和57)年、秋田県生れ。早稲田大学第二文学部卒。2002(平成14)年、「青空チェリー」で第一回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞してデビュー。他の著書に『日傘のお兄さん』、『檸檬のころ』『エバーグリーン』『神田川デイズ』『花が咲く頃いた君と』『初恋素描帖』などがある。
蛭田亜紗子
ヒルタ・アサコ
1979(昭和54)年札幌市生れ。広告代理店勤務を経て、2008(平成20)年「自縄自縛の二乗」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。同作品を改題・収録した『自縄自縛の私』(新潮社)でデビュー。他の著作に『星とモノサシ』がある。
三日月拓
ミカヅキ・ヒラク
2007年「シーズンザンダースプリン♪」で第6回女による女のためのR-18文学賞優秀賞を受賞。
南綾子
ミナミ・アヤコ
1981年愛知県名古屋市生れ。2005年「夏がおわる」で第4回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。おもな著作に『ほしいあいたいすきいれて』『ベイビィ、ワンモアタイム』『わたしの好きなおじさん』『すべてわたしがやりました』など。今後の人生の目標は、カップ焼きそばの頻度を月三以下に抑えること。
宮木あや子
ミヤギ・アヤコ
1976年、神奈川県生れ。2006年『花宵道中』で「女による女のためのR-18文学賞」大賞と読者賞を同時受賞しデビュー。2016年『校閲ガール』がドラマ化され大ヒットしたほか、『花宵道中』『野良女』『婚外恋愛に似たもの』など、著作は次々映像化・舞台化されている。趣味は着道楽と海外旅行。他の著書に『雨の塔』『白蝶花』『セレモニー黒真珠』『太陽の庭』『憧憬☆カトマンズ』『帝国の女』『ヴィオレッタの尖骨』など多数。
山内マリコ
ヤマウチ・マリコ
1980(昭和55)年、富山県生れ。第7回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。『ここは退屈迎えに来て』『あのこは貴族』『あたしたちよくやってる』『一心同体だった』など著書多数。
山本文緒
ヤマモト・フミオ
(1962-2021)神奈川県生れ。OL生活を経て作家デビュー。1999(平成11)年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で直木賞、2021(令和3)年、『自転しながら公転する』で島清恋愛文学賞、中央公論文芸賞を受賞した。著書に『絶対泣かない』『群青の夜の羽毛布』『落花流水』『そして私は一人になった』『ファースト・プライオリティー』『再婚生活』『アカペラ』『なぎさ』『ばにらさま』『残されたつぶやき』『無人島のふたり』など多数。
柚木麻子
ユズキ・アサコ
1981年東京生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。ほかの作品に『私にふさわしいホテル』『ランチのアッコちゃん』『伊藤くん A to E』『本屋さんのダイアナ』『マジカルグランマ』『BUTTER』『らんたん』『ついでにジェントルメン』『オール・ノット』などがある。
吉川トリコ
ヨシカワ・トリコ
1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で女による女のためのR-18文学賞大賞・読者賞受賞。2021年「流産あるあるすごく言いたい」(『おんなのじかん』収録)で第1回PEPジャーナリズム大賞オピニオン部門受賞。著書に『しゃぼん』『グッモーエビアン!』『少女病』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『光の庭』『マリー・アントワネットの日記』(Rose/Bleu)『ベルサイユのゆりーマリー・アントワネットの花籠―』『女優の娘』『夢で逢えたら』『余命一年、男をかう』などがある。