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引かれ者でござい―蓬莱屋帳外控―

志水辰夫/著

693円(税込)

発売日:2013/02/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

「うまいなあ。」北上次郎氏(「波」10年9月号)。「ハードボイルドなタッチに磨きがかかった股旅小説のニューウエーヴ」香山二三郎氏(「週刊朝日」10年12月24日号)。これぞシミタツ、絶好調。

智勇度胸を懐に、韋駄天のごとく諸国を駆け抜ける影の飛脚たち。憂国志士をかたる無頼漢から商家のドラ息子奪還に挑む鶴吉。烏合の衆を率いて、河川増水で閉ざされた帰路を切り開く、宇三郎。そして、弟のように育てた次郎吉を迎えに上総を訪れた治助は、男の逞しい成長と世の変遷を肌身で感じる。血を熱くする活劇。胸に灯点す人の情。志水辰夫第三の黄金期を示す、三作を収録。

目次
引かれ者でござい
旅は道連れ
観音街道
解説 香山二三郎

書誌情報

読み仮名 ヒカレモノデゴザイホウライヤチョウガイヒカエ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 416ページ
ISBN 978-4-10-134525-3
C-CODE 0193
整理番号 し-35-15
ジャンル 歴史・時代小説
定価 693円
電子書籍 価格 770円
電子書籍 配信開始日 2016/04/01

著者プロフィール

志水辰夫

シミズ・タツオ

1936(昭和11)年、高知県生れ。1981年、『飢えて狼』でデビュー。巧みなプロットと濃密な文体で、熱烈なファンを獲得する。1986年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞を、1991(平成3)年『行きずりの街』で、日本冒険小説協会大賞を受賞する。さらに、2001年『きのうの空』で、柴田錬三郎賞を受賞。『青に候』『みのたけの春』『ラストラン』『つばくろ越え』『夜去り川』『疾れ、新蔵』『新蔵唐行き』など、多くの著書がある。

志水辰夫公式ページ〈志水辰夫めもらんだむ〉 (外部リンク)

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