紳士協定―私のイギリス物語―
737円(税込)
発売日:2014/10/29
- 文庫
- 電子書籍あり
あの夏の約束を捨て、私は外交官になった。英国研修中の若き日々を追想する告白の書。
1986年、入省二年目の私はイギリスにいた。語学研修に追われる単調な日々の小さな楽しみは、ステイ先で出会った12歳のグレンとの語らいだった。ロンドン書店巡り、フィッシュ&チップス初体験。小さな冒険を重ね、恋の痛みや将来への不安を語りあった私たちは、ある協定を結んだ……。聡明な少年を苛む英国階級社会の孤独と、若き外交官の職業倫理獲得までの過程を描く告解の記。
フレミングス・ホテル
ステーキ・アンド・キドニー・パイ
ジェシー
フィッシュ・アンド・チップス
チャイナタウン
フォイルズ
コレッツ
スコッチ
郊外電車
ヨークシャープディング
家族
プール
オフィサーズ・メス
戦場のメリークリスマス
フカヒレスープ
北京ダックの飼育法
忠告
運び屋
グレン
解説 鴻巣友季子
書誌情報
読み仮名 | シンシキョウテイワタシノイギリスモノガタリ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 416ページ |
ISBN | 978-4-10-133177-5 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | さ-62-7 |
ジャンル | ノンフィクション |
定価 | 737円 |
電子書籍 価格 | 737円 |
電子書籍 配信開始日 | 2015/04/24 |
著者プロフィール
佐藤優
サトウ・マサル
1960年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英大使館、在露大使館などを経て、1995年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、東京拘置所に512日間勾留。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年6月に最高裁で上告棄却、執行猶予付き有罪確定で外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間を満了、刑の言い渡しが効力を失った。2005年、自らの逮捕の経緯と国策捜査の裏側を綴った『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。以後、作家として外交から政治、歴史、神学、教養、文学に至る多方面で精力的に活動している。主な単著は『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『獄中記』『私のマルクス』『交渉術』『紳士協定―私のイギリス物語』『先生と私』『いま生きる「資本論」』『神学の思考―キリスト教とは何か』『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話』『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞)、『それからの帝国』など膨大で、共著も数多い。2020年、その旺盛で広範な執筆活動に対し菊池寛賞を贈られた。