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外務省に告ぐ

佐藤優/著

781円(税込)

発売日:2014/03/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

不倫、汚職、セクハラ。佐藤優、吼える。劣化する外務官僚に怒りと愛の処方箋!(解説・原田マハ)

露大統領の北方4島の訪問を許した結果、領土問題の解決は遠のき、空母建造を宣言した中国の海洋権益の拡大志向はとどまるところを知らない。外交の世界史的転換点にあって、失策と敗北を重ねた民主党政権下、日本外交は何を間違えたのか。インテリジェンスの生命線を担うべき外務官僚達の、目を覆う破廉恥な生態を指弾する一方、未来への処方箋を熱く示す。古巣へ下す言葉の鉄槌。

目次
まえがき “surprisingly”
第1章 外交敗戦――北方領土はなぜ失われたのか?
ロシアにもなめられ、北方領土を失う日
モスクワ空港爆弾テロが及ぼす北方領土交渉への影響
ロシアが私を攻めてきた!
池田大作・ゴルバチョフ会談の謎解き
ウィキリークスが日本に仕掛けたインテリジェンス戦争
第2章 民主党はなぜ官僚に敗れたのか?
政権交代で生き残りに蠢く外務官僚たち
小鳩政権崩壊の真実
なぜ日本はかくも弱くなったのか
第3章 「外務省」という病
童貞外交官の罪と罰
外交特権を濫用した蓄財の天才たち
自殺者、幽霊、伏魔殿
セクハラ、パワハラ
空飛ぶ密輸便
外務官僚の語学力
第4章 「国家の罠」その後
ムネオ詣でを始めた外務官僚たち
小沢一郎秘書逮捕と政権交代の恐怖
あえて特捜検察を擁護する
特別対談 元特捜部長VS.佐藤優
特別対談 鈴木宗男VS.佐藤優
第5章 「機密費」をめぐる最終戦争
機密費
特別対談 元警視庁捜査2課刑事・萩生田勝VS.佐藤優
宗男VS.平野官房長官、機密費をめぐる最終戦争
第6章 沖縄への想い
実は決断の専門家、鳩山研究論文で読み解く総理の実像
密約問題の全舞台裏
亡き母にとっての沖縄と日本
あとがき 顕在化した中国の脅威に立ち向かえる「外交力」を再生せよ
文庫版あとがき
解説 告発する快楽 原田マハ

書誌情報

読み仮名 ガイムショウニツグ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 464ページ
ISBN 978-4-10-133176-8
C-CODE 0195
整理番号 さ-62-6
ジャンル 政治
定価 781円
電子書籍 価格 869円
電子書籍 配信開始日 2015/10/23

著者プロフィール

佐藤優

サトウ・マサル

1960年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英大使館、在露大使館などを経て、1995年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、東京拘置所に512日間勾留。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年6月に最高裁で上告棄却、執行猶予付き有罪確定で外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間を満了、刑の言い渡しが効力を失った。2005年、自らの逮捕の経緯と国策捜査の裏側を綴った『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。以後、作家として外交から政治、歴史、神学、教養、文学に至る多方面で精力的に活動している。主な単著は『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『獄中記』『私のマルクス』『交渉術』『紳士協定―私のイギリス物語』『先生と私』『いま生きる「資本論」』『神学の思考―キリスト教とは何か』『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話』『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞)、『それからの帝国』など膨大で、共著も数多い。2020年、その旺盛で広範な執筆活動に対し菊池寛賞を贈られた。

判型違い(単行本)

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