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わたしたちに許された特別な時間の終わり

岡田利規/著

440円(税込)

発売日:2009/12/24

  • 文庫

あ始まったんだねやっぱり戦争。イラク空爆開始、渋谷のラブホで4泊5日。演劇界期待(チェルフィッチュ主宰)の新鋭、小説デビュー作にして大江健三郎賞!

ブッシュがイラクに宣告した「タイムアウト」が迫る頃、偶然知り合った男女が、渋谷のラブホテルであてどない時を過ごす「三月の5日間」。疲れ切ったフリーター夫婦に忍び寄る崩壊の予兆と無力感を、横たわる妻の饒舌な内面を通して描く「わたしの場所の複数」。人気劇団チェルフィッチュを率いる演劇界の新鋭が放つ、真に新しい初めての小説。第2回大江健三郎賞受賞作。

  • 受賞
    第2回 大江健三郎賞
目次
三月の5日間
わたしの場所の複数
ここに良質の(新しい)小説がある 大江健三郎

書誌情報

読み仮名 ワタシタチニユルサレタトクベツナジカンノオワリ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-129671-5
C-CODE 0193
整理番号 お-76-1
ジャンル 文芸作品
定価 440円

著者プロフィール

岡田利規

オカダ・トシキ

1973年横浜生まれ。演劇作家、小説家。主宰を務める演劇カンパニー・チェルフィッチュでの独特な言葉と身体の関係性による方法論や現代社会への批評的な眼差しが評価され、国内外で高い注目を集める。2005年「三月の5日間」で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。2008年、初の小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第2回大江健三郎賞を受賞。海外での評価も高く、2016年よりドイツの劇場レパートリー作品の作・演出を複数回務める。2020年、タイの小説家ウティット・ヘーマムーンの原作を舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』で第27回読売演劇大賞選考委員特別賞を受賞。近年は能・狂言の現代語訳や形式を用いた作品も手がけ、2021年、戯曲集『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』で第72回読売文学賞戯曲・シナリオ賞、2022年、同戯曲で第25回鶴屋南北戯曲賞を受賞。同年、「ブロッコリー・レボリューション」で第35回三島由紀夫賞を受賞。

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