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英傑―西郷隆盛アンソロジー―

池波正太郎/著 、国枝史郎/著 、吉川英治/著 、菊池寛/著 、松本清張/著 、芥川龍之介/著

572円(税込)

発売日:2017/12/25

  • 文庫

青年期から西南戦争、没後の伝説まで、幾多の謎に包まれた偉人の生涯を旅する傑作6編。

時代を越え愛される維新最大の功労者、西郷隆盛――。西郷と入水した月照の死の真相(「悲恋 犬神娘」)。熊本城で官軍を勝利に導いた司令官夫人の活躍(「谷干城夫人」)。西南戦争の天王山・田原坂(「田原坂合戦」)。西郷の副将・桐野の熱き忠誠(「賊将」)。薩摩軍が発行した軍票秘話(「西郷札」)。西郷は生きていた?! 芥川の意外な逸品(「西郷隆盛」)。謎多き偉人、その知られざる生涯を旅する傑作集。

目次
国枝史郎 悲恋 犬神娘
吉川英治 谷干城夫人
菊池寛 田原坂合戦
池波正太郎 賊将
松本清張 西郷札
芥川龍之介 西郷隆盛
解説 末國善己

書誌情報

読み仮名 エイケツサイゴウタカモリアンソロジー
シリーズ名 新潮文庫
装幀 唐仁原教久/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 288ページ
ISBN 978-4-10-126362-5
C-CODE 0193
整理番号 い-16-122
ジャンル 文学賞受賞作家
定価 572円

著者プロフィール

池波正太郎

イケナミ・ショウタロウ

(1923-1990)東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠。

国枝史郎

クニエダ・シロウ

(1887-1943)長野県生れ。早稲田大学在学中に「レモンの花の咲く丘へ」でデビュー。主な作品に「蔦葛木曽桟」「犯罪列車」などがある。

吉川英治

ヨシカワ・エイジ

(1892-1962)神奈川県生まれ。船具工、記者などさまざまな職業を経て作家活動に入る。国民文学作家と親しまれ、1960(昭和35)年文化勲章受章。『三国志』『宮本武蔵』『新・平家物語』『私本太平記』など、その著作は200を越える。

菊池寛

キクチ・カン

(1888-1948)高松市生れ。1916(大正5)年、京大を卒業後、「時事新報」記者を勤めるかたわら、「恩讐の彼方に」等の短編小説を発表して、新進作家としての地位を確立した。さらに面白さと平易さを重視した新聞小説『真珠夫人』で、一躍、流行作家になった。その一方、鋭いジャーナリスト感覚から1923年、「文藝春秋」を創刊、文芸家協会会長等を務め、“文壇の大御所”と呼ばれた。

松本清張

マツモト・セイチョウ

(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

芥川龍之介

アクタガワ・リュウノスケ

(1892-1927)東京生れ。東京帝大英文科卒。在学中から創作を始め、短編「鼻」が夏目漱石の激賞を受ける。その後今昔物語などから材を取った王朝もの「羅生門」「芋粥」「藪の中」、中国の説話によった童話「杜子春」などを次々と発表、大正文壇の寵児となる。西欧の短編小説の手法・様式を完全に身に付け、東西の文献資料に材を仰ぎながら、自身の主題を見事に小説化した傑作を多数発表。1925(大正14)年頃より体調がすぐれず、「唯ぼんやりした不安」のなか、薬物自殺。「歯車」「或阿呆の一生」などの遺稿が遺された。

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