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沼地のある森を抜けて

梨木香歩/著

935円(税込)

発売日:2008/11/27

  • 文庫
  • 電子書籍あり

先祖伝来の「ぬかどこ」に導かれて、私は故郷の島へと進み行く。その沼地で起きていたことは……連綿と続く命の繋がりを伝える長編小説。

はじまりは、「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、うめくのだ――「ぬかどこ」に由来する奇妙な出来事に導かれ、久美は故郷の島、森の沼地へと進み入る。そこで何が起きたのか。濃厚な緑の気息。厚い苔に覆われ寄生植物が繁茂する生命みなぎる森。久美が感じた命の秘密とは。光のように生まれ来る、すべての命に仕込まれた可能性への夢。連綿と続く命の繋がりを伝える長編小説。

目次
1 フリオのために
2 カッサンドラの瞳
3 かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話 I
4 風の由来
5 時子叔母の日記
6 かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話 II
7 ペリカンを探す人たち
8 安世文書
9 かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話 III
10 沼地のある森
解説 鴻巣友季子

書誌情報

読み仮名 ヌマチノアルモリヲヌケテ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 528ページ
ISBN 978-4-10-125339-8
C-CODE 0193
整理番号 な-37-9
ジャンル 文芸作品
定価 935円
電子書籍 価格 825円
電子書籍 配信開始日 2022/05/27

著者プロフィール

梨木香歩

ナシキ・カホ

1959(昭和34)年生れ。小説に『丹生都比売 梨木香歩作品集』『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『裏庭』『からくりからくさ』『りかさん』『家守綺譚』『村田エフェンディ滞土録』『沼地のある森を抜けて』『ピスタチオ』『僕は、そして僕たちはどう生きるか』『雪と珊瑚と』『冬虫夏草』『海うそ』『岸辺のヤービ』など、またエッセイに『春になったら莓を摘みに』『ぐるりのこと』『渡りの足跡』『不思議な羅針盤』『エストニア紀行』『やがて満ちてくる光の』『炉辺の風おと』『歌わないキビタキ』などがある。

判型違い(単行本)

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