人間・この劇的なるもの
539円(税込)
発売日:1960/08/22
- 文庫
いまの若者たちにますます必要な人生の書、恋愛の書だと思う。――坪内祐三
人間はただ生きることを欲しているのではない。現実の生活とはべつの次元に、意識の生活があるのだ。それに関らずには、いかなる人生論も幸福論もなりたたぬ。――胸に響く、人間の本質を捉えた言葉の数々。自由ということ、個性ということ、幸福ということ……悩ましい複雑な感情を、「劇的な人間存在」というキーワードで、解き明かす。「生」に迷える若き日に必携の不朽の人間論。
書誌情報
読み仮名 | ニンゲンコノゲキテキナルモノ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 176ページ |
ISBN | 978-4-10-121602-7 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | ふ-37-2 |
ジャンル | 文学・評論、哲学・思想、思想・社会、ビジネス・経済 |
定価 | 539円 |
著者プロフィール
福田恆存
フクダ・ツネアリ
(1912-1994)東京本郷に生まれる。東京大学英文科を卒業。中学教師、編集者などを経て、日本語教育振興会に勤める傍らロレンスの『アポカリプス』の翻訳や芥川龍之介論などの文芸評論を手がける。戦後は、評論『近代の宿命』『小説の運命』『藝術とはなにか』『人間・この劇的なるもの』『私の幸福論』『平和の理念』等を刊行。また、国語問題に関して歴史的仮名遣い擁護の立場で論じた『私の國語教室』がある。訳業に『シェイクスピア全集』(読売文学賞受賞)の他、ワイルド、ロレンス、エリオット、ヘミングウェイ作品等がある。劇作家、演出家として劇団「昴」を主宰し、演劇活動も行なう。全集に『福田恆存全集』『福田恆存翻訳全集』がある。
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