徘徊タクシー
506円(税込)
発売日:2017/03/01
- 文庫
- 電子書籍あり
認知症老人たちの記憶を追って徘徊タクシーは時空を駆ける! 異才が放つ共生の物語。
徘徊癖をもつ90歳の曾祖母が、故郷熊本で足下を指しヤマグチとつぶやく。ボケてるんだろうか。いや、彼女は目指す場所を知っているはずだ! 認知症老人の徘徊をエスコートする奇妙なタクシー会社を立ち上げた恭平と老人たちの、時空を超えたドライブを描く痛快表題作と、熊本震災に翻弄された家族の再生を探る「避難所」など、三編を収める新編集小説集。巻末に養老孟司との特別対談を収録。
目次
徘徊タクシー
蠅
避難所
蠅
避難所
[巻末対談]
動物でもなく人間でもなく 養老孟司
坂口恭平
坂口恭平
書誌情報
読み仮名 | ハイカイタクシー |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 引地渉/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン |
雑誌から生まれた本 | 新潮から生まれた本 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-120751-3 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | さ-87-1 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 506円 |
電子書籍 価格 | 506円 |
電子書籍 配信開始日 | 2017/08/18 |
著者プロフィール
坂口恭平
サカグチ・キョウヘイ
1978(昭和53)年熊本県生れ。2001(平成13)年早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。その後、『TOKYO 0円ハウス 0円生活』『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』を発表し、「都市の幸」をもとに金を使わず生きる術を示す。東日本大震災後の2011年5月、故郷熊本で独立国家の樹立を宣言し、新政府総理大臣に就任。その経緯と思想を綴った『独立国家のつくりかた』が話題となった。文筆のほか、音楽、イラストレーションの分野でも多彩な活動を行う。2013年に『幻年時代』で熊日出版文化賞を受賞。他の作品に『徘徊タクシー』『躁鬱大学』など多数。
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