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新源氏物語〔下〕

田辺聖子/著

935円(税込)

発売日:1984/05/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

多くの恋をし、恋心の煩悩と呪縛に苦しむ源氏は、最愛の女人・紫の上を失って、初めて愛の意味を知る。悲しみに閉ざされたままの源氏は、出家を決意する。下巻には、「花散りし梅が枝に残る匂いの巻」より「夢にも通えまぼろしの面影の巻」までを収める。遠く平安時代も、今も全く変らない恋愛心理、愛の物語「源氏物語」を、新しい現代の言葉で描いた『新源氏物語』本編、堂々完結。

  • 舞台化
    宝塚グランド・ロマン『新源氏物語』(2015年10月公演)
目次
花散りし梅が枝に残る匂いの巻

藤のうら葉は色も褪せじの恋の巻

君がため若菜つむ恋の悲しみの巻

君がため若菜つむ恋のくるしみの巻

落葉ふる柏木の嘆きの巻

空しき調べに夢ふかき横笛の巻

つらき世をふり捨てがたき鈴虫の巻

山里の夕霧にとじこめし恋の巻

露の世の別れはかなき御法の巻

夢にも通えまぼろしの面影の巻

『源氏物語』とつきあって
主な参考文献
解説 石田百合子

書誌情報

読み仮名 シンゲンジモノガタリ03
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 528ページ
ISBN 978-4-10-117516-4
C-CODE 0193
整理番号 た-14-16
ジャンル 歴史・時代小説、文学賞受賞作家
定価 935円
電子書籍 価格 825円
電子書籍 配信開始日 2016/09/02

作家自作を語る

著者プロフィール

田辺聖子

タナベ・セイコ

(1928-2019)1928(昭和3)年、大阪生れ。樟蔭女専国文科卒業。1964年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞、1987年『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、1993(平成5)年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を、1994年菊池寛賞を受賞。また1995年紫綬褒章、2008年文化勲章を受章。小説、エッセイの他に、古典の現代語訳ならびに古典案内の作品も多い。

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