新源氏物語〔中〕
990円(税込)
発売日:1984/05/29
- 文庫
- 電子書籍あり
政敵の排斥にあい自ら謹慎の意を表し、須磨、明石で流浪の月日を過した源氏は、罪を許され都へ戻る。三年の不遇時代の体験は、源氏を放縦な遊蕩児から頼もしい国家の柱石に変貌させる。政治家として権力を拡大する一方で、源氏は愛することの重さ苦しさに耐え、人の世のはかなさに怯える。中巻には、「露しげき蓬生に変らじの心の巻」より「愛怨の髪まつわる真木柱の巻」までを収める。
目次
露しげき蓬生に変らじの心の巻
古き恋にめぐり逢坂の関屋の巻
春の梅壺に風流をきそう絵合の巻
久しき別れに松風のみ空を通うの巻
入日の峰に薄雲は喪の色の巻
恋の夏すぎてあるかなきかの朝顔の巻
初恋は空につれなき雲井の少女の巻
恋のわすれがたみ日蔭の玉鬘の巻
幼なうぐいすの初音惜しまじの巻
春の夜の夢に胡蝶は舞うの巻
恋の闇路にほのかなる蛍の巻
常夏の夕映えに垣根なつかしき撫子の巻
野分の風に垣間見し美しき人の巻
雪ちる大原野にめでたき行幸の巻
露じめりして思いみだるる藤袴の巻
愛怨の髪まつわる真木柱の巻
古き恋にめぐり逢坂の関屋の巻
春の梅壺に風流をきそう絵合の巻
久しき別れに松風のみ空を通うの巻
入日の峰に薄雲は喪の色の巻
恋の夏すぎてあるかなきかの朝顔の巻
初恋は空につれなき雲井の少女の巻
恋のわすれがたみ日蔭の玉鬘の巻
幼なうぐいすの初音惜しまじの巻
春の夜の夢に胡蝶は舞うの巻
恋の闇路にほのかなる蛍の巻
常夏の夕映えに垣根なつかしき撫子の巻
野分の風に垣間見し美しき人の巻
雪ちる大原野にめでたき行幸の巻
露じめりして思いみだるる藤袴の巻
愛怨の髪まつわる真木柱の巻
書誌情報
読み仮名 | シンゲンジモノガタリ02 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 576ページ |
ISBN | 978-4-10-117515-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | た-14-15 |
ジャンル | 歴史・時代小説、文学賞受賞作家 |
定価 | 990円 |
電子書籍 価格 | 869円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/09/02 |
作家自作を語る
著者プロフィール
田辺聖子
タナベ・セイコ
(1928-2019)1928(昭和3)年、大阪生れ。樟蔭女専国文科卒業。1964年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞、1987年『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、1993(平成5)年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を、1994年菊池寛賞を受賞。また1995年紫綬褒章、2008年文化勲章を受章。小説、エッセイの他に、古典の現代語訳ならびに古典案内の作品も多い。
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