泥流地帯
990円(税込)
発売日:1982/07/27
- 文庫
人生の試練に意味はあるのか。苦しい開拓と貧困を乗り越え、真面目に生きてきた家族。そのすべてを、突然の火山爆発がのみ込んでゆく――。
大正15年5月、十勝岳大噴火。突然の火山爆発で、家も学校も恋も夢も泥流が一気に押し流してゆく……。上富良野の市街からさらに一里以上も奥に入った日進部落で、貧しさにも親の不在にも耐えて明るく誠実に生きている拓一、耕作兄弟の上にも、泥流は容赦なく襲いかかる。真面目に生きても無意味なのか? 懸命に生きる彼らの姿を通して、人生の試練の意味を問いかける感動の長編。
書誌情報
読み仮名 | デイリュウチタイ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 544ページ |
ISBN | 978-4-10-116206-5 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | み-8-6 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 990円 |
著者プロフィール
三浦綾子
ミウラ・アヤコ
(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。1964年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。主な作品に『塩狩峠』『道ありき』『天北原野』『銃口』など。1998(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館。
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