櫻守
825円(税込)
発売日:1976/05/04
- 文庫
- 電子書籍あり
ソメイヨシノは堕落した品種、本当に美しい桜は――。桜文学の最高傑作。
丹波の山奥に大工の倅として生れ、若くして京の植木屋に奉公、以来、四十八歳でその生涯を終えるまで、ひたむきに桜を愛し、桜を守り育てることに情熱を傾けつくした庭師弥吉。その真情と面目を、滅びゆく自然への深い哀惜の念とともに、なつかしく美しい言葉で綴り上げた感動の名作『櫻守』。他に、木造建築の伝統を守って誇り高く生きる老宮大工を描いた長編『凩』を併せ収める。
書誌情報
読み仮名 | サクラモリ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 464ページ |
ISBN | 978-4-10-114109-1 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | み-7-9 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 825円 |
電子書籍 価格 | 781円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/08/19 |
著者プロフィール
水上勉
ミズカミ・ツトム
(1919-2004)福井県生れ。少年時代に禅寺の侍者を体験する。立命館大学文学部中退。戦後、宇野浩二に師事する。1959(昭和34)年『霧と影』を発表し本格的な作家活動に入る。1960年『海の牙』で探偵作家クラブ賞、1961年『雁の寺』で直木賞、1971年『宇野浩二伝』で菊池寛賞、1975年『一休』で谷崎賞、1977年『寺泊』で川端賞、1983年『良寛』で毎日芸術賞を受賞する。『金閣炎上』『ブンナよ、木からおりてこい』『土を喰う日々』など著書多数。2004(平成16)年9月永眠。
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る